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スレッドNo.735

アイビーの感想 その3

アイビーの感想 その3

37 天高しリュックに二つ塩むすび (ヨシさん)
リュックに二つ塩むすびが入っている、ただそれだけの事実からさまざまのストーリーが生まれる。そのストーリーをあれこれ考えるのも俳句の醍醐味だろう。季語の力を再認識した。
41  太陽も風も鋤き込み秋耕す (ヨシさん) 
互選トップの句。秋耕を太陽と風を鋤き込んで表現したところがユニークで、詩的な表現と感じた。多くの支持が集まった理由もそこだろう。ただ俳句では「太陽」「陽」は「日」を使うことが多い。

43 晩秋の湯船に透ける手術跡 (ナチ―サンさん)
ご本人から自句自解があり句の背景がよく分かった。湯船に透けて見える生々しい手術跡、来し方行く末を重ね合わせ、うたた感慨にふける作者。しみじみとした味わいを鑑賞したい。ただ、晩秋でも悪くはないが、ほかにも季語がありそうな気がする。

45 徐に出す虫眼鏡冬薔薇 (岩座神さん)
徐はおもむろと読む。複雑な形状の冬薔薇を観察しようというのだ。どうと言うことも無い日常の一コマを切り取って俳句にした。なんの気負いもなく淡々とあるがままの作者の心境を羨ましいと思う。

50 母の目に光戻りぬ秋日和 (ふうりんさん)
お母さんは白内障かなにか眼疾を患ってみえたのだろうか。白内障は手術をすれば見違えるほどよく見えるようになると聞く。年老いた母のこととて何かと気にかかるが、とりあえず眼の方は一安心だ。「光戻りぬ」の楚辞が素晴らしい。おだやかな秋日和だが、ほかの季語の可能性も検討したいところ。

63 まだ家へ戻りたくなし鰯雲 (束束子さん)
見事な鰯雲が空一杯に広がっている。思わず見とれる作者。いろんな思いが去来し、時の経つのも忘れそうだ。気がつけば夕闇が迫ってきたのだが、その場を立ち去りがたい気持ちだ。こんな経験は誰しもし一度や二度はあるのではないか。


91 染め尽くす紅葉天城を越えてなほ (森野さん)
互選高点句。伊豆半島の旅。天城峠の見事な紅葉が続く、その感動を詠んだが、何時までも思い出として残る旅行になったことだろう。
47 小春日や特等席の縁に猫 (森野さん)
冬とはいえ、温かな穏やかな日が続く。日当たりの一番良い場所を猫が占領していて動く気配もない。飼い主としては苦笑するしかない。微笑ましいユーモラスな句になった。よく見るのが猫が日向ぼこをしている句だが、日向ぼこは人間だけで、猫はしない。

アイビーの感想 完

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敬称はあっても無くてもどっちでもいいように思います。私は鑑賞に際し、作品に対するリスペクトの気持ちを心がけ、なおかつ仲間褒めに堕すことの無いよう努めています。
かをりさんは変な句と言われますが、不発弾もありますが、ツボに嵌まると抜群の破壊力があるから油断がなりません。根こそぎ薙倒すほどの迫力です。

引用して返信編集・削除(未編集)

鑑賞句への敬称、アイビーさんがさんをつけているので従ったまでです。
個人的にはいらいないかあ、リアル句会なら○○さんの句をいただきました、とやるかな。
敬称なしで私は楽です。
あと、私は型から入ったので、一応有季定型の句をとらしていただいてます。
鑑賞も切れ字のあとの余韻を楽しみ、選句しています。
「て」も軽い切れの流れかなあ。
仲間褒めもしないアイビーさんも、応えるナチーサンさんも素敵です。
私も来月は気合を入れます!変な句も出します(笑)

引用して返信編集・削除(編集済: 2022年11月27日 22:14)

解りました。句友、ライバルですね。
お詫び・・・鑑賞句への敬称について
     今まで気づかずに「作者名」としてそのままにしていましたが、アイビーさんやかをりさんは敬称をつけて鑑賞しています。
    今まで失礼なことをしていたようです。お詫びするとともに以後改めます。

引用して返信編集・削除(未編集)

ですからご指導なんてもんじゃありません。単なるアイビーの個人的な意見に過ぎません。私はこう思いますと言っているだけです。まあ、ナチ―サンさんは社交辞令としてとして言われたのでしょうが、この掲示板に関してはそういう配慮は無用です。全員が自由な発言、それが唯一のコンセプトですから。よろしくお願いします。

引用して返信編集・削除(編集済: 2022年11月25日 19:08)

切字ですか。なるほど。切字、少し勉強しなければ。ご指導有難うございました。

引用して返信編集・削除(未編集)

ご指導などアイビーごときに出来る相談ではありません。ナチ―サンさんとアイビーは句友にしてライバルです。
三つの候補のうちでは私なら「秋深む」を採ります。こうしますと上五に切れが生まれます。たとえば「立冬の」と続けるより、上五で切れを入れた方が句に広がりが生まれるように思います。どうでしょうか。あとは痕でしょう。

引用して返信編集・削除(編集済: 2022年11月24日 19:48)

アイビーさんへ
43 晩秋の湯船に透ける手術跡 
拙句に対し感想をお寄せいただきまして有難うございました。実はご指摘通り季語の斡旋に迷いました。ちなみに推敲時の季語を挙げてみますのでご指導いただければ幸いです。よろしくお願い致します。
立冬や、立冬の、秋深む。なお、「透ける」も二つほど。それに跡は痕かとも。

  

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