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スレッドNo.7398

アイビーの俳句鑑賞 その1

アイビーの俳句鑑賞 その1
 
2 アオザイの藍深まりて夏の影(かをりさん)
アオザイはベトナムの民族衣装で優雅なもの。たまたま青というより、藍色に近いアオザイを目にしたのであろうか。「藍色」と「夏の影」は、なるほどと思わせる説得力の表現。日本のように四季のはっきりしていないベトナムで、俳句をつくる苦心のほどが偲ばれる。「夏の影」と言うあたりやや苦しい。ベトナムは一年中夏みたいな気候なだけに止むを得ない面がある。これが日本であれば「夏来たる」「夏に入る」と言い切ることができるのだが…。

19 焦げも好き筍飯を一膳半(玉虫さん)
電気釜でご飯を炊くようになって、お焦げの楽しみが無くなった。しかし、筍飯などの炊き込みご飯の時にはどうにかするとお焦げが出来ることがある。そんな時は家族で取り合いになる。筍飯は大好物だが、それのお焦げときたら大好物の二乗だ。円満な家族の、そんな歓声が聞こえるようだ。座五の「一膳半」でもよいが、具体的な動作が分かるように「お替りす」としてはどうだろう。

20 言の葉は心の容器蝌蚪の水(てつをさん)
季語の「蝌蚪の水」が、得も言われぬよい味を出している。一見すると何の関係も無さそうに見えて、その実、微妙に響き合っている。教訓めいた内容だけに、堅苦しくなりかねないところ、「蝌蚪の水」を発見した。そのことが、この句の成功に繋がったと言って過言ではない。

38 好きだよと伝えたかつた春の道(コビトカバさん)
初恋の思い出だろうか。甘酸っぱくも懐かしい青春時代の回想。座五の「春の道」が、取り留めなく漠然とし過ぎている印象だ。いっそのこと、二物取り合わせの句にしても面白かったように思う。腰折れながら「好きだよと伝えたかつた花蜜柑」

40 性格の違ひに笑ふ潮干狩(ヨシさん)
同じ兄弟なのに性格、気性の違いはあるものだ。家中で潮干狩りにやってきたのは良いが、自分が一番でなければ収まらない弟と、万事におっとりしている兄と波長が合わない。それでいて兄弟仲は悪くないのである。親の立場からじっと観察しての一句。それにしても同じ親から生まれたのに、どうしてこんなに気性が違うのだろうか。苦笑して眺める両親が目に浮かぶようだ。

80 補助輪を外し五月の風となる(弥生さん)
私が特選に選んだ句。何と言っても「五月の風」が素晴らしい。小学生だろうか、初めて補助輪を外して自転車に乗れた。「ヤッター」と叫びたくなる、天にも昇る気持ちだ。嬉しくて嬉しくて、この嬉しさを誰かに伝えたい気分だ。この気持ちを表現するのに、直截な言葉を使わないで「五月の風」した。「上手いなあ」と脱帽するのみ。

以下次号

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正法寺さん、メッセージありがとうございます。

いえ迷いなく「風となる」にしました。
どうして?と聞かれると困るのですが、音のニュアンスが「と」の方が
力強く感じたからでしょうか。

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弥生さんぶっちぎりの金賞おめでとうございます。一つだけお伺いしたいのですが、風になるは候補にされてましたか。もちろん私は風となるがいいし風になるならパスしていたかもですけどね。

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アイビーさん、潮干狩の句を鑑賞していただきありがとうございます。子供達が幼い頃、津市や松阪市、知多半島も潮干狩に行きました。長女の次が年子で双子だったので三つ子みたいに育ちましたが、三人三様でガリガリと頑張る子、のんびり楽しむ子、波と遊ぶ子色々で今でも思い出すと笑えますし愛おしいです。あっという間に大きくなってしまいました。そんな気持ちを込めて詠みました。

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玉虫さんへ
 今回は、昭和の句が目立ちました。私も2句ほど戴いていますが当時の事が偲ばれます。
中で、「お焦げ」の句に出会いましたがピンときませんでした。当時は配給制で主婦の最大の
関心事は「如何に米を食つなぐか」で、お粥が主で芋、メリケン粉の団子、南瓜などで腹を満たす
工夫など苦労は尽きなかったと思います。「腹減った~」と母を責めた記憶があります。
たまのご飯は大半が麦の麦飯。多分お焦げの部分は麦だったのでは。
今、家内の方針で男は「自立」をと。掃除、洗濯、食事(火は厳禁で炊飯のみ)を日課に。
時折、水を加減してお焦げを作るなどしていますが、やはり「銀飯」は最高。即席の味噌汁に卵、
梅干し一つ。「粗食が健康の秘訣」と昭和を楽しんでいます。

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アイビーさんに筍飯の句を鑑賞して頂きました。
ありがとうございました。
昭和の子供ですので、焦げを父とか主人に装う事は無かったです
美味しいところは、秘かに・・・役得として。
一膳半は、食事が細ってきた夫がお代りしてくれたのが嬉しく。
しかし、一膳半と言わずお代り!シンプルに。
心がけていきます。

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アイビーさん、鑑賞ありがとうございます。
滋味ある鑑賞は御健在の証、安心しました。
ベトナム、海外詠となりますが、短歌と違い俳句はことのほか季語が大事。俳人はどう詠んだのかは無勉強です。
今回はベトナムの衣食住3句でまとめました。

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アイビーさん、「五月の風」の句の鑑賞ありがとうございます。
「五月」はそれだけでテンションが上がる素敵な季語だと思います。
たくさんの方に選んでいただき嬉しいです。
アイビーさんの鑑賞によって句にずっと深みが出たように感じます。
文字を入力するのも大変と伺っていますが、これからもできる範囲でのご指導を願ってやみません。

弥生

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