「サッカー」の季語について
2 サッカーの決勝の笛泪噴き
この句についてある方から無季ではないかとのご指摘がありました。スキーやラグビーは冬季ですがサッカーについてはまだ市民権は得ていないと。私の昭和60年初版の角川の季寄せにはスケートなどと並んで冬季にあり例句も挿入されています。その方によると平成15年版の角川季寄せや2006年版の角川大歳時記にはサッカーの記載は無いそうです。
下手に季語を付けると季重なりになるところでした。
有り難うございました。
サッカーが冬で異存ありません。歳時記は日本人の美意識の集大成と理解しています。俳句結社ホトトギスの権威づけとして存在するのではありません。芭蕉が曽良とともに奥の細道を旅した時に、まさかホトトギスの歳時記や季寄せを帯行していた筈がありません。「よき季のひとつも見つけたらんは後世への賜物」とは俳聖芭蕉の言葉です。相撲が秋の季語になっていますが、故事来歴を辿ればなるほどそうかも知れませんが、現代の大相撲は年に6場所あり、実情にそぐわないことになっています。小中学校の3学期の体育の授業はサッカー、ドッジボールなどの球技の時間に事実上なっています。時代に合わせて季語も新しくなるべきです。