「健康なパーソナリティー」「適切な行動」
Q0323 健康なパーソナリティーの項目
健康なパーソナリティーの項目をたくさんか挙げられましたが、それらの1つでも欠けていたらいけないのですか?
A0323
われわれは積極的に健康の定義をしたい。これはスポーツのトレーナーと同じです。普通われわれは元気に暮らしているが、スポーツのトレーナーはもっと元気にならないか、もっと身体的な能力、例えば走る能力、飛ぶ能力が大きくならないかを考えます。それと同じように、われわれはもっと健康にならないか、ある程度満たしていない人も、そこそこ健康に暮らしているわけですが、もっと健康にならないか考えて、実現可能な理想をいくつか申しあげました。(回答・野田俊作先生)
Q0324
不適切な行動ばかりで、適切な行動をしていないように思える子どもがいる。これはどう考えたらいいですか?
A0324
適切な行動は目立たないものです。例えば、朝起きてくる、家族と一緒にご飯を食べる、学校へ行く、ちゃんと家に帰ってくる、遅くなって帰ってくる、ゆっくり遊んでくる、夜にはお風呂に入る、これらはすべて適切な行動です。
当たり前だと思われている行動、家族の日常生活、あるいは学校の日常生活の中で、ごく当たり前のこと、子どもがちゃんとやっていることが適切な行動です。
ですから、朝起きてきたら声をかけてほしい。「起こさないでもひとりで起きたね」。「助かったよ、ありがとう」と言ってほしい。あるいは学校から元気に帰ったら、「元気に帰ってきてくれて嬉しい」と言ってほしい。丁寧に声をかけてほしい。
適切な行動というのは、何か特別にびっくりするようなことではなくて、毎日毎日の基礎的な活動のことなのです。(回答・野田俊作先生)