論語でジャーナル
11,周に八士あり、伯達、伯适(はくかつ)、仲突、仲忽(ちゅうこつ)、叔夜、叔夏、季随、季騧(きか)。
周に八人の優れた人物がいた。伯達、伯适、仲突、仲忽、叔夜、叔夏、季随、季騧である。
※浩→8人の事績はよくわからないそうです。名字が同じ4組なので双子だという説があります。荻生徂徠の説では、双子はその一方をころす風俗があったにもかかわらず、この4組の双生児は立派な社会人となったと、悪い風俗への戒めだとするとありました。日本では、双子の一方をころしはしないまでも、里子に出したというお話が映画やドラマによく出ていました。ひどいことをするもんです。そういえば、うちの母がよく、双子のことを「畜生腹」なんて言っていたようですが、差別意識で言ったのではないと思います。昨今の連発する残忍な事件から、人間はほんとに「万物の霊長」などと誇れなくなりそうです。サバンナの肉食猛獣でも、飢えていなければ他の動物を襲ったりはしないのに、平気で人をころす人間は、猛獣以下ということになります。
「微子篇」はこれで終わりです。次回から「子張篇」です。