「人生目標は1つ」というのがわからない
Q0362
私的感覚は複数あるが、人生目標は1つしかないというのが、よくわからないのです。具体的な例があれば挙げていただけますか?
A0362
何でしょうね。今、私は何をしているかというと、皆さん方にアドラー心理学の初歩をわかってほしいというのが、キラキラした目標なんです。もう1つつけ加えると、ちょっと中毒になって、幾分依存症になって、今後も機会があったら、アドラーの話を聞きに行こうと思ってほしい。すでに依存症の人はもう少し重症になって、一度「合宿」にも行ってほしいと思っている。このへんが、今のキラキラした目標なんです。でも、人生は、皆さんを巻き込んで合宿に来てほしいか、そんなことはないんです。人生の究極目標は、たぶん、人をびっくりさせたいんです。昨日、私のお誕生日だったので、上等のお饅頭をいただいたんです。餡子(あんこ)の好きなスタッフに分けてあげたら、「いただきます。社長の“とばっちりを受けて”」と言ったんです。“おすそ分け”と言わないで。そうすると、みんながびっくりする。こういうのが好きなんです。あらゆるところで、まわりの人の予想外のことを言ったりしたりして、あんまりひどい目に遭わせる気はないけど、「えーっ!」とびっくりさせて暮らしたいものだと思っていて、人騒がせに、みんなをびっくりさせて、小さい波乱を巻き起こすにはどうしたらいいかというのが、私の大きな人生目標なんです。これはあらゆる場合に顔を出すんです。今日も話の中でずっと顔を出し続けているんですけど、でも、さしあたっての私的感覚はそこじゃない。みなさんにびっくりしてもらうのが究極目標では、今日は、ありません。(回答・野田俊作先生)