支配欲
Q0375
支配力が強くて人をコントロールすると(野田:ああ、結構ですね)、話をしたあとで「わたくし主義」で話をしていたと気づいて反省するのですが(野田:支配欲と「わたくし」というのが何か関係あるのかな?)、どのポイントで確認して、相手の話を聞いたらよいでしょうか?また、気をつけたらよいでしょうか?
A0375
わたくし(野田)は支配欲は強いと思います。何しろ、長男ですから。支配欲が強いことが問題ではなくて、それを有益に使っているかどうかが問題だと思う。例えば、会社では超ワンマン社長で、「こうする」言ったらこうするんです。全然人の意見を聞かないです。だって、人の意見を聞いたとき、もしその(相手の)判断が間違っていて、あとで会社の経営が悪くなったときに、その意見を言った人は責任を取れないもの。私が言って具合が悪ければ、私が腹を切ればいいだけだもの。私の責任で言うから、私の権利もある。それが一番有益だとも思う。支配欲はきわめて強いけど、支配欲そのものをどうこうしようとは全然思いません。それを有益に使おうと思います。
私は、「パセージリーダ-」をしません。あれは支配欲の強い人にはあまり向いていないから。パセージリーダーさんには、テキストさま」という“聖書”があるわけです。「ははあー」って従う。テキストさまには逆らってはいけない。そんなのムカつくわ。テキストに何て書いてあるのか見たら、「これ違う」と言いたいもの、私としては。ま、私が書いたんですけど(笑)。私が書いたものでも、長いことたちますから、意見が変わります。「誰やこんな変なことを書いたのは。出せ-」と言いたくなりますから、あんなのは嫌いなんです。初めから自分の適性ではないと思うので、「パセージ」を作って、そのあとやってないんです。私がやってもうまくできないのは決まっているもの。自分を知って、自分を一番生かせる場所に置いておくとか、自分の性質をどう有益に使うかを工夫すべきであって、性質そのものを替えるとかころすこととかを考えるべきではないと思います。(回答・野田俊作先生)