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スレッドNo.228

鬱のひどい女友だちとのつきあい

Q0395 
 鬱のとてもひどい60歳台の女友だちとどうつきあえばよいですか、教えていただきたいです(野田:縁を切るのがいい)。彼女は15年ほど前、職場の銀行の金庫内に誤って閉じ込められ、鬱になりました(野田:ほー、金庫に入ると鬱になるか。珍しいな)。退職後、娘さんの外国人のパートナーさんが、彼らの離婚問題で、私の友人である両親に暴力を、家庭損壊を繰り返し、警察沙汰にも何回かなりました。そのために引っ越しも何回かし、彼女の鬱はひどくなりました。この事件のほうは、裁判で今は解決しました。

A0395
 縁をお切り。なんでこんな人にかかわるの?たぶん、職業的神経症者だと思う。プロの神経症者っているんですよ。僕らの世界にもよくおいでになります。僕らは、「こいつプロかなアマかな?」って患者さんを見るんです。それはそうでしょう。プロにエネルギーかけてもしょうがないもの。砂漠に水を播いているみたいなもんです。ちゃんと収穫のある人にエネルギーをかけてあげないとね。医者というのはすごく金がかかっているんです。国家が僕に金をかけてくれたんです。私の時代の医者で、昭和30年代の医者で、国は僕に年間250万円使ってくれたんだそうです。その時代、文学部の学生さんが20万円で、工学部の学生さんが110万円くらいで、医学部の学生が250万円くらいかかったんです、年間。顕微鏡買ったりなんかするので。今は1000万以上かかっているんだって、年間に。だから6年大学にいたら6000万、そのあと大学院まで行ったら1億くらいの金を国家が1人の学生のためにかけているんです。しかも僕らは給料をもらいます。給料は当時高くて、医者の給料って実はごまかしで、終身給与は高くない。一生ずっと全部の給与の総額を勤務医で計りますと、工学部や理学部の大学院卒と同じ学歴ですから、工学部修士課程を出た子がもらう給与より、終身給与は安い。初任給は高いけど。初任給高くて、ほとんど昇級しないで一生行く。だから、途中で追い越されるんですけど。終身給与はともかく、初任給は高いですから、若いうちにこれもだいたい国立病院とか地方公共団体が作った病院から金をもらっていますので、国民の税金を億単位でもらったんです。そうやってやっと医者になったんです。そのエネルギーを、「絶対に治らない神経症者にちょっとでも分けてたまるか」と思うんです。思いません?だから、僕たちがつきあってあげて、ちゃんと反応して収穫がある人たちにはどんな苦労でもしてあげますが、「絶対治らないぞ、神経症から吸える甘い汁は徹底的に吸って暮らす」と決めている人には、一切手伝いをしないことに決めているんです。もちろん、絶対治らなくても、例えば統合失調症の患者さんにはたくさんエネルギーをあげようと思うんです。統合失調症の患者さんは、彼らには収穫が何もないんです。彼らは今の社会からはねのけられ差別され、社会がもっとゆったりしていれば、社会に彼らの居場所があれば、暮らせたのに、近代資本主義は彼らを隔離収容して、気違いというレッテルを貼って、疎外しようとしていて、そこに誰かお守りをしてあげる人がいないといけないから、それも精神科の神聖な役割ですから、統合失調症者にはエネルギーかけようと思いますが、プロの神経症者、いわゆる人格障害、神経症から吸える甘い汁は吸い、一切の責任は取らず、そこから得られる利益は全部得ようとしている人たちには、何一つしてあげようと思わない。だからまして、アマの方はその人たちに対してなんの責任もありませんから、縁を切りな。(回答・野田俊作先生)

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