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スレッドNo.229

夫婦仲良くできない娘

Q0396
 夫婦仲良くできない娘です。上の女の子(小1)はそれを日常的に見ています。昨年暮れにママがパパに突き倒され、大声で怒鳴り合っているのを見てしまいました(良い生活ですね=皮肉)。この子は5歳で下の子が生まれてから、爪噛みや夜尿が今も続いています。上記のころ、しばらくトイレでボーッとしているようになっていました。娘が暮れにわが家へ2人の子どもを連れて家を出てきたときに、じっくり話を聞き、夫婦仲良くすることの大切さがわかったらしく、はじめて「パセージ」を受けてくれました。娘の夫婦仲は相変わらずですが、私は娘の苦悩を共有していくことが今の私の仕事ではないかと、今朝の講演から学びました。具体的に、「夫婦仲良くしたいの?したくないの?」と何度か聞こうとしましたが、思いとどまって引くことに徹してきたのですが……。

A0396
 あのー、まあ、両方とも馬鹿ね。男はやっぱり男尊女卑の時代の後遺症というか遺伝というかを引きずっていて、女性を尊敬するとか女性と一緒にやっていくとかいう意識がとても少ないと思う。しかもマザコンだったりして、女から求めるだけ求めて、ちゃんと返そうとしないと思うんですよ。だいたい日本のママがいけないんです。日本のママが息子のためならどんなことでもしますから、あれは息子たちを馬鹿に育てているんです。息子を溺愛してはいけませんよ。そうすると今度は嫁さんに溺愛されないと怒る男になりますからね。そういう男の意識の遅れというのはすごくあると思う。女のほうも良くないと思うんですよ。フェミニズム運動のあおりで、女性本来の働き・機能を忘れてしまい、変な劣等感の補償をして、猛々しく、男っぽくなれば、それで自立したんだと誤解し、顎をピッと張って暮らし、無慈悲に男の欠点ばかり指摘する女が増えました。どっちにも問題あるんです。男と女が一緒に暮らすやり方を学び直さないといけないと思う。ところが、男と女が一緒に暮らすやり方を学ぶのに集団ではできない。
 1つは、育児というのはあまり個性がなくて、どこの家でも似たような問題をかかえて、似たようなトラブルを起こすんです。でも夫婦のトラブルはすごく個性がある。夫婦ごとに全然違う形で起こるんです。育児はたいていの問題を、公開の場でおおやけにできるんです。夫婦の問題はおおやけにできない問題が、セックスの問題もありますし、それ以外にも経済的なこととかたくさんあるんです。だからグループセラピーができない。治療者たちがいろんな実験をいろんな機会に今までやってきましたが、結局うまくいかない。だから、夫婦のための「パセージ」は作れない。夫婦の場合は、個別に、夫婦2人がやって来て、カウンセラーと夫婦再建の相談をするしかしょうがない。それは昔はわりと簡単だった。20年くらい前は、夫婦カウンセリングの打率はすごく良くて、「離婚します」と両方が言っている夫婦でも、「3か月くらいゆとりをください。離婚はいつでもできますから、慌ててしなくていいから、みつきくらい両方が工夫をしてみて、暮らし方を改善しませんか」と言ってみてやったら、6割くらいの打率で仲良くなりました。1980年代は。今は駄目です。とてもそんなに打率は上がらないです。女性のほうが別れても困らない状況ができてきていることもあるし、離婚があまりにもありふれた事柄になって、離婚を抑止する力が社会的にすごく弱まっているということもあるし、さまざまな要因で、すごく安易に離婚できるんです。だから、夫婦再建がうまくいかないんです。よっぽど両方熱意がないと。夫婦両方がまず仲良くしていこうと決心をすれば、それはできないことはない。ただ、夫婦の治療というのはかなり痛い。なんでかというと、夫婦仲が悪いときは、相手が悪いからわれわれの仲が悪いと両方が思っている。あの人さえ変わればわれわれはうまくやっていけると思っている。違う違う。悪いのはあんたや。両方ともね。両方とも、相手を変える努力をやめて自分が変わる努力をしないと絶対に変わらない。双方に問題がある。双方が子どものままで性的に成熟しました。幼形成熟です。結婚はしましたが、心は子どものままなんです。その心をある一定期間に大人にしないといけない。だからちょっと大変なんです。だから、両方に責任があって、相手が悪いからわれわれは不幸だと絶対に思わないようにしないといけないから痛いんです。自分の不幸が他人のせいであればどんなに楽か。私の不幸は全部私のせいなんですよ、残念なことに、アドラー心理学によれば、まったくそのとおりだと思います。そのことを両方が認識するまでにだいぶ時間がかかります。認識してくれたら、それを変えて成長していくのにまただいぶ時間がかかるんです。その間、相当つらい目に遭わないといけない。なるべくつらい目に遭わさないように工夫するけど、夫婦両方は治療の中で一番痛いと思う。それを堪える気があればかなり仲良くなるでしょう。おばあちゃんとしては、そんなこともできないから、娘さんが帰ってきたら、おばあちゃんの世代の知恵を言ってあげたらいいと思う。男の人は立ててあげんといかんとか。と思ってないで、きっとばあちゃんは(爆笑)。問題は。もう1つ上のばあちゃんがいたら思っているんだ。それは世代の問題ではなくて、もう1つ上のばあちゃんになれば、そう思えるようになるんだ。男の人は立ててあげんといかん。女はやっぱり従わんといかんと、しみじみ言えるようになる。直接の母親はしみじみ言えない。自分はそう思ってないから。そのことが子どもたちの不幸の1つの始まりなんです。そういうふうに教えなかったから。女性は女性、男性は男性としての夫婦の中での役割を僕たちは子どもたちに教えてこなかったんです。間違った男女平等、男女共同参画概念ね。人工的な、まるでこの辺に立っている建物みたいな、頭でこしらえあげた男女平等思想を子どもたちに教えてきたんです。デカルト・パラダイム(理性主義)というのは結局何かというと、大阪の街です。今ではもう農村へ行ってもないんですけど、地下鉄に乗ってちょっと行くと、服部緑地というところがあって、そこに民家博物館というのがあって、昔の民家をそのまま保存しているんですけど、あれは人間の暮らしですね。木で作ってあって、腐らないように、ずっと囲炉裏に火が入っているんですよ。それでずっと燻製されているから、ほんとはトラホームなんですよね、人間が。目の病気。でもまあ、ああやって燻製されていて、屋根も茅葺き屋根で、60年に一度葺き替えるんですけど、あれは村の仕事で、村で茅を育てるんです。で、60年ごとに1軒ずつ建て替えて、村中の男が出て女が出て、「来年はあんたとこやで」と言って、60軒で持っていれば60年に1回ずつ葺き替えできる。今はそういう手がなくなったから、みなトタンで貼ってしまいました。あれはナチュラルな、この国の中で一番風土に適した暮らし方を何百年か作ってきたんです。ですから地震が来てもあんな家は絶対に潰れないし、台風が来ても潰れない。で、今いるここは地震が来たらパコンと割れます。実はここは壁紙が貼ってあって見えませんが、中はいっぱいひびがが入っているんです。鉄筋コンクリートなんて弱いもんです。これ何年保つと思いますか?鉄筋コンクリートはだいたい50年くらいの耐用年数で考えているんですね。建築家は。それくらいするとコンクリートが駄目になっちゃうんです。たかだかそれくらいしか保たない偽物の建物なんです。でも農家だと200年、300年保っている建物はざらにありますし、お寺・薬師寺の塔なんか1200年ちゃんと保っているんです。それはこの国の風土に適したナチュラルはものだから。それは夫婦とか親子関係でもそうなんで、僕たちが作ったものはアドラー心理学も含めて偽物なんですよ。人工物なんです。理性が作ったもんなんです。男女参画思想なんていうのも、頭で考えてこねくったもので、人間の本姓に根ざしてないんです。男と女が尊敬し合い信頼し合って暮らすのはいいことなんだけど、今みんなが言っている男女参画思想をパックリ鵜呑みにして、それこそ真理だと思わないことです。やっぱり女性は男性に譲ったほうがいいです。男性は女は弱い者だと思って守ったほうがいいです。古臭いことを言うなと言われるかもしれないけど、それはしょうがないじゃないですか。女は子どもを産むとか、男は立ち小便ができるとかと同じで、自然な出来事にすぎないんだから。(回答・野田俊作先生)

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