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スレッドNo.233

高2息子不登校、親と喋らない

Q0400
 今高2の息子が新学期が始まって学校へ1回行っただけで、その後行っていません。いっさい喋らないので、返事は首を縦か横に振ることで応答します。高1の夏休みから喋らなくなりました。ご飯は食べています。担任の先生が家庭訪問をしたいとおっしゃってくれていますが、しても何にもならない気がしますが、していただいたほうがいいのか。数日前に父親が出席日数、高校退学のシステムの話をした上で、ずっと休んでいます。学校をやめた場合は、先ほどのお話にありましたように、家でできることを話し合ったほうがいいのでしょうか?ゴールデンウィークは、息子の好きなうどんを香川に食べに行きたいと思っていますが、これも気晴らしになるのでしょうか、やめたほうがいいのでしょうか?

A0400
 原理に遡って考えようね、いつも。これはやっていいでしょうか、これはやめたほうがいいでしょうかという発想をやめましょう。病気の治療をするときに、温めたほうがいいでしょうか、冷やしたほうがいいでしょうか、ご飯食べたほうがいいでしょうか、食べないほうがいいでしょうか、寝たほうがいいでしょうか、運動したほうがいいでしょうか、原理をわからないでそこだけやったってしょうがないでしょう。そもそも病理は何やねんということを、まずわかっていたい。親と話をしないということは、これは別の理屈がある。その理屈は、不適切な行動をなぜするかというと、賞賛を求める、注目関心を引く、権力争いをする、復讐をする、無能力を誇示する、という5段階があるということで、このうちのどれかをまず診断したい。最後からいくと、無能力を誇示するというのは普通出くわしません。精神病院や刑務所へ行くと出くわします。「もう人間やめます」という人たち。「私にまともな人間であることを期待しないでください」という暮らし方をしている人たちで、その人たちが無能力を誇示する。この息子さんは、ひょっとしたらこれかもしれない。ちょろっとだけね。あともっと華やかに幻覚妄想状態とかがあるとよくわかる。低い確率ですけど、これでないとは言えない。復讐というのは、直接話をしてももうしょうがない、この親は、この教師は、もう相手にできない。だから裏で、できるだけ相手が困るように傷つくように動いてやろうと思って、例えば非行化しているとか、例えば引きこもって親と口をきかないとかいう作戦をとっている人たち。それが復讐で、この確率はちょっとあります。わりとこれに一票入れたい。権力争いというのは派手に喧嘩している状態です。口開くと腹が立って、両方が言い合いをしている状態を権力争いと言います。注目関心を引く行動は、一応不適切な行動をするけれども、言ったらすぐやめる。で、しばらくしたらまたやる、というのが注目関心を引く行動です。この子、言ったらすぐやめないから注目関心を引く行動ではないです。権力争いでもたぶんない。もちろん賞賛を求めて学校へ行かないというのはないから、復讐かもしれないと思う。ということは、よっぽどこれまで親が子どもを傷つけたんだ。もちろん、子どもを傷つけようと思って傷つける親はいない。子どもに良かれと思って傷つける。マキアベリでしたか、「地獄への道には善意が敷き詰められている」と言いまして、子どものためにと思ってやる善意が一番怖い。子どものためを思って子どもを追い詰めている。地獄への道には善意が敷き詰められているので、今までだいぶ傷つけたんだなと、まず自分がどんな美しい心から、どんな美しい子どもへの愛からひどいことを言ったか、どういう思いやりから子どもを追い詰めたかを思い出してほしいんです。懺悔、厳しく自分の行動を問い詰めてからでないと、次の行動ができない。
 せめて子どもに無害な親になろう。子どもに有益な親はさしあたっては無理です。有益な親になろうと思ってやったのに、有害な親になってしまいました。だから有益な親になるのをやめて、無害な親になりましょう。しばらくは学校のこととか何とかでなくて、気楽なお話ができる関係を築く。朝起きてきたら、「お早う」と言い、ご飯一緒に食べ、ご飯食べているときに何かつまんない話題ができ、そういうのが当面の理想です。これが10点だとしたら、今何点か。気楽におしゃべりができる関係を10点としたら、今2点とかだったら、2点から10点には上がらない。でも2点から3点には上がる。2点から3点に上げるためには、自分に何ができるか。まあ、いらんこと言うのはやめようとか、いつもこっちはニコニコと明るく接しようとか、「ああしなさい、こうしなさい」と指図するのはやめようとか、おいしいご飯作って「ご飯できたよ」と言おうとか、2点を3点に上げる手を決める。あとこれをコツコツやりますと3点になる。3点になったら次は4点に上げることを考える。それをコツコツやると4点になる。それをやって親子間が復讐、向こうがこっちを恨んでいる状態から抜け出さないと、「あれしてよろしいか、これしてよろしいか」の段階ではありません。まず親子間が協力的関係が持てるようにならないといけません。この状態で、「学校?それは子どもの課題でしょ。知りません。あなた自分で決めなさい」では完全向こうは否定するでしょう。この状態で「手伝いますよ」と言うと、子どもにとってすごい迷惑でしょう。どっちとってもアウトです。もし復讐ならね。どっちとってもアウトだから、その前に基礎体力をつけないといけません。話し合える関係を再建するというのを目標にする。学校の話を深刻にできるようになると思わない。さしあたってはアホみたいな、「今年野球どこ勝つんやろね」というような話ができるようになったら大正解です。そこまで行こうよで、しばらく頑張られてはいかがでしょうか。(回答・野田俊作先生)

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