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スレッドNo.268

病名に影響

Q 
 学校現場では病名に影響されすぎた関わりが多くなって、保護者とともに悩んでいます。具体的にどんな関わりをしたらいいでしょうか?

A
 病名に影響されるのをやめようよ。医者じゃない人間が「これは誤診です」と言えないけど、たとえほんとに病名がついたところで、「山田花子さんは山田花子さん」で「中村太郎君は中村太郎君」なんですよ。人間とつきあうべきであって病名とつきあうわけではない。そんな子とつきあえない?そんなことない。僕、統合失調症の患者さんもいるし、躁鬱病の患者さんもいるけど、ちゃんとつきあってますから大丈夫なんです。その人を病人だと思いさえしなければ。この人は生活している人間だ、ある傷害を抱えながら生活している人間とつきあうわけで、そう思えばつきあえる。病気を何とかしようと思うとつきあえない。だって、統合失調症という病気はお薬である程度は症状を抑えることはできるけれど、治るわけではない。完全に症状を全部抑え込めるわけではない。全部抑え込むほどお薬を使うと今度はお薬の副作用がどーんと出てしまったり、かえって具合が悪いから、少し辛抱できる程度に救えるくらいにお薬を使いながら、コントロールします。その状態で例えば会社に勤めたりお稽古事に行ったりするわけです。それを援助するのが僕らの仕事だと思う。病名を持った子も、学校の中で児童・生徒として生活することをどう援助するかが問題であって、病気をどうするかの問題ではないと思う。だからさっきの、クラスの中で子どもが歩いていたら、教頭先生が来て保健室へ連れて行って落ち着くのを待ってまた戻るというのは、すごくリアリティだと思うし、そういうふうな具体的な、病名にかかわらず、その人に対してどういうアプローチをすればいいかを考えればいいんじゃじゃないですか。(回答・野田俊作先生)

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