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スレッドNo.295

介入的な実母

Q 
 実の母親と同居しています。姑となら「心にもない優しい言葉がけ」ができるのに、実母は毎日の姿を見てイヤになります(野田:そうでしょう)。勤めから帰り玄関を開けただけで、至るところに母親の介入が目につきムカッとします。夫婦喧嘩にも割り込んでくるし、イライラすることばかりです。別居をしようと夫に言いますが、「自分にとっては良い親だし、子どもを思ってのことだから感謝せよ。わがままだ」と言われて、それなら独り暮らしをしようと私だけ家探しをしています(野田:過激やなあ)。

A
 実のお母さん、お父さんもそうですが、実の親はこの世で一番難しい相手で、この人と付き合えるようになると、あと夫婦円満、子どもともOK、孫ともOKで、とても良い自分の老後が保障できますから、だから課題が難しいからと投げ出さないほうがいいと思う。せっかくこれだけ難しい問題があるんだったら、ちょっとチャレンジして何とか解いてみたらどうでしょう。「心にもない優しい言葉がけ」がなぜできないか?あれは要するに口先だけですから、口というのは要するに「あー」とか「いー」とか「うー」とか動くだけで、それでもって「ありがとうねー」とか「いつもすみませんねー」と言えばいいだけで、お腹の中で「べー」って舌を出していていいですから、できるはずでしょう。できるはずなのになぜできないかというと、それは権力闘争で、人間関係がどっちが上でどっちが下か、どっちが正しくてどっちが間違っているか、どっちがボスでどっちが家来かを決めようというルールで動いているからです。家族関係の中で、正しいとか正しくないとか、上とか下とか、筋が通っているとか通ってないとか、新しいとか古いとか、競争してもしょうがないのと違う?それよりも、協力できる準備を何かしていったほうがいいと思う。そのために最初にしないといけないことは何かというと、「負ける勇気を持つこと」ですね。だから、お母さんに負けます。負けると向こうはつけあがってますますひどくなるかというと、ならないんです。なんでならないか?今さかんに介入してきたりいろいろするのは、向こうも権力闘争に入っているわけです。こっちが入っているから。こっちが「余計なお世話よ!」と言うから、「ここで引っ込んだら私の負けよ。娘がわかるまで絶対言おう」と決心しているからいっぱい言いつのる。こっちが「ありがとう、そうしてみる」と、せんでよろしいから、口先だけ言えば、あっちもおとなしくなります。権力闘争に入っているだとまずわかってください。権力闘争から降りる方法は、1つしかない。負けるという最も悔しい方法です。こっちが負けると、向こうも「私が悪かった」ときっと思ってくれます。思うまでの期間がちょっとつらい。あっちは「最近おとなしいけど、これは作戦だな」としばらく思います。ちょっとの間辛抱しないといけないけど、人間関係って面白いので、自動車のギアチェンジみたいにあるとき切り替わるんです。切り替わったら切り替わったまんまなんです。悪い人間関係から良い人間関係に切り替わったら、あとは良い人間関係が続きますから、切り替わる途中だけちょっとだけ努力してください。悔しいでしょう、自分から折れるとか優しい言葉をかけるとか感謝するとかはすごく悔しいんです。でも、お母さんのほうも、助言しないで引っ込むとか、娘に世話してもらっているのに感謝するとかするのはきっと同じように悔しいんですよ。こちらが変わるのは悔しいのと同じように、向こうも変わるのが悔しいんです。親に悔しい目をさせたらいけない。親不孝だぜ。まず自分が悔しい目をしてあげたら、向こうも悔しい目をしてくれるでしょう。(回答・野田俊作先生)

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