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スレッドNo.315

23歳の息子が単車を買いたいというが、親はやめさせたい

Q 
 息子23歳です。昨年4月大卒で就職しました。お金を貯めて単車を買いたいと言っていますが、親は危ないのでやめさせたいのです。どうしたらいいでしょうか?

A
 話になりませんね、これは。23歳の人間がすることにかまったりするもんではありません。過保護というのは、子どもが苦労しないように、危ない目に遭わないように、親があらかじめ危険をなくしてあげることを言うんです。その方法が、優しくても厳しくても一緒です。「将来子どもが苦労しないように」という発想があったら、過保護です。何でも、全部です。殴ってでも、ほめてでも。どんな方法でも過保護です。これなんて過保護の典型ですね。
 3歳の子が「バイクに乗る」と言ったら、そりゃあ、「やめたほうがいい」と言います。だって、自分がバイクに乗ることについて、その結末を予測する能力がないから。子どもの能力というものを、われわれはきちんと考えないといけませんね。5歳くらいの子どもというのは、自分の行動の結末を予測する力が十分ありません。ですから道路へ平気で飛び出したりする。車に轢かれて死ぬということが予測できないから。あるいは歯を磨かないと虫歯になることを予測できない。だから、そのくらいの子どもたちは、例えば歯磨きを手伝ってあげるとか、道路に飛び出さないように気をつけてあげるとかというのは、親の仕事なんです。ところが、小学校へ入るころになると、ちょっと言ってあげると、自分で予測するようになる。そうなると、「ちょっと言ってあげるだけ」というのが親の仕事になります。「今やっていることをずっと続けるとどうなりますか、考えてください」と言うだけでいいんです。「そのままだったら虫歯になりますよ」と言うと、それは過保護です。だって、子どもは自分で予測できる能力があるから。
 だいたい学校へ入るころになると、言われなくても予測する能力があります。だから育児はもう終わりです。親が子どもにしてあげなければならないことは、もう結末がどうこうの話じゃなくて、ただ毎日毎日勇気づけて、仲良く生きていくことだけです。23歳にもなりますと、彼が良いことをしようが悪いことをしようが、親が判断して「それは良い」とか「それは悪い」とか言うべき年齢ではありませんから、バイクを買おうが、飛行機を買おうが、ダンプカーを買おうが、好きに買えばいいんです。彼の「責任」においてね。(回答・野田俊作先生)

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