アドラーのとおりにできないストレス
Q
アドラーのとおりにできないことがストレスになります。
A
はい。私もなります(爆笑)。スポーツに例えると、強打者は打率3割と言うが、それは、ピッチャーが投げたボール3つに1つ打っているわけではない。1打席10球くらい投げるから、それの3つに1つ、つまり30に1つしか当たらない。それで強打者と言われる。その人たちもときどきスランプに陥る。悩む。また立ち直ったりする。アドラー心理学も一緒です。100発100中は当たらない。失敗もする。ムカつきもする。子どもにひどいことを言うかもしれない。
人間は神様ではないしロボットでもない。中間へんの大変不完全な存在ですから、当然そうです。子どもに悪いことをしたと思ったら、「ごめんね」と謝ればいい。あのやり方は悪かったと思えば次からやめようと思えばいい。
ずっと一生アドラー育児のほうに「向かって」生きていけばいい。アドラー育児が完璧にできているというのはそれは無茶です。(回答・野田俊作先生)