タクト(叙述語)を会話で増やすには?
Q
小学校5年生の息子のことです。「学校どうだった?」とたずねても、「息してた」と答えるくらいで、なかなか話してくれません。課題の分離を心がけてきましたが、タクト(=叙述語、反対語はマンド=要求語)がなかったとも思います。私はもともとタクトの少ない会話しかできない人間です。タクトを増すにはどうしたらいいか、勇気づけをお願いします。
A
なぜタクトが少ないか?1つは本を読まないからでしょう。子どもに絵本・物語を読んであげたりしたお母さんは、そこで覚える。子どもがどんなお話を喜ぶか。このごろ、絵本・物語の代わりにCDがおとぎ話してくれる。あれをやると、母親のお話する能力が開発されない。小さい子がいなかったら、近所の子にでも自分1人でもいいから、声に出して朗読するお稽古をなさってはどうですか。面白いよ。高橋さと子さんは朗読上手です。私(野田)も声に出して本を読むの好きです。文学作品でも黙読しないで、声に出すと感じが違う。面白い話をできる力は練習によって身につくんです。ぜひ朗読して、それを人に聞かせてあげてください。(回答・野田俊作先生)