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スレッドNo.544

職場の人間関係にABCDは使えるか?

Q
 われわれの職場に7人くらいいます。その中で何とかトラブルなく話をしていますが、ABCDを使ってのうまいつきあい方のヒントがあれば幸いです。

A
 ないですね。アドラー心理学というのは、1つは愛のタスク、愛のタスクというのは家族とか親子とか恋人とか、恋人を入れるのはちょっとヤバいんですけど、アドラーの時代は、性的関係があればたいていは結婚してたいてい一生をともにしていたから、アドラーは性的な関係があるタスクを愛のタスクと言ったんですが、今は世の中が乱れたのか開けたのかそのへんがもひとつはっきりしないので、一応入れてもいいし入れなくてもいい。でも、家族は運命共同体ですから、そういう場所で一番使えるように作ってあるんです。家族でない関係についてはちょっと適用範囲外だと思う。ABCDがわかったからといって、どうこうすることができないかもしれないというのが1つ。もう1つは、アドラー心理学は思想的に人を操作するのをイヤがるんです。家族の場合は、子どもを操作しようとか夫を操作しようとかしてさんざん失敗してからわれわれのところへ来られて、それで結局「操作するのが問題じゃないんですよ。あなた自身が変わるのが問題ですよ」って言って、そのときにはもう相当疲れていますから、「わかりました」と言って変わってくださるし、それから親は子どものためにはある程度犠牲を払ってもいいと思うでしょう。最悪の場合には子どものために死んでもいいくらい思うかもしれない。夫のために妻のためにはあんまり思わない。自分の親は「早く死になさい」と思うかもしれない。アドラー心理学の原理がうまく動くのは、こちら側がある程度犠牲を払うか譲歩するとかいうことを覚悟したときに、うまく動くわけでしょう。職場の人間関係は、自分が譲歩するのをあまり考えないですから、結局自分の立場が良くなるようにしか考えないから、うまく動かないんです。落ち込んでも、もひとつ結局うまくいかないから、まあ無理でしょうと思います。

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