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スレッドNo.666

スピリチュアル

Q 
 スピリチュアルということについてもう少し説明してください。

A
あのー、商標ですからねえ、あれみたいなもんなんですよ、「オロナミンC」。商標ですから、説明してくださいと言われても困るんです。西洋人は、ジョルダーノ・ブルーノ(1548年~1600年:ドミニコ会の修道士。古代文献から学んだ地動説を説いたため、1600年にローマ教会によって異端として処刑された)が処刑されたときに、世界をスピリチュアルに捉えることをやめたんです。スピリチュアルという言葉をデカルトが代わりに「自我=エゴ」という言葉に置き換えたんです。スピリットについて話をするのをやめたんです。だいたいスピリットというのは、キリスト教の中でも怪しい、うさん臭い考え方なんです。「父と子と精霊…」の「父」はわかるんです。「子」も一応わかるんですが、スピリット= 精霊がもひとつよくわからないやつなんです。なんかね、サラミソーセージが死んでね、天国は行ったんですよ。天国の入り口にヨゼフね、キリストのパパがいて、「私は天国へ行っていいですか?」と言ったら「お前なんか知らんからわからん。マリアのところへ行って訊いて」と言った。マリアのところへサラミソーセージが行って、「私は天国へ入っていいですか」と言ったら……やめとこ、下品だから。とにかく、スピリットというのはあるときから西洋社会では取り扱いに困った概念なんです。近代科学ができて、そういう霊現象・超常現象、人々に霊が降りるとか、精霊に満たされちゃうとかいうことが起こるととても困ったんです。正統の教会はそういうのを凄くイヤがったんです。アメリカで看護師さんが、黒人だかブラックさんだかアフリカーノかなアフロアメリカンかなんか知らんけど、黒い看護師さんがわりと多いんです。「教会へ連れて行ってあげる」と言うから、ペッテコステという宗派の教会へ行きました。そこへ精霊が降りるんです。いわゆる「スピリチュアル」という歌をみんなでワーッと歌っているんです。日曜の礼拝が5時間くらいあるんです。3時間くらいで、精霊がガーッと降りてエクスタシーになって「ガオーッ」と叫んだり、メチャメチャ。これはローマ教皇がイヤがるわ。でも黒人たちのところへはまだ精霊は降りているんですけど、あれは一応裏社会になっちゃったんです。それでずっと400年くらいスピリチュアルという単語は、1つのタブーを表していたんです。それが今度復活してきたときに、最初に人々がこの言葉に込めたのは「世界が命に満ちている」ということ。ジョルダーノ・ブルーノが考えたこと。最初に何気なくブルーノを出しておきましたが、ブルーノという人が、「あなたはもはやおわかりでしょうが、すべてのものは宇宙の中に存在し、宇宙はすべてのものの中に存在するのです。われわれは宇宙の中に存在し宇宙はわれわれの中に存在するんです」と言いました。こういう世界と自分が一体化しているようなイメージを彼が持っていて、生命が世界に満ちあふれているようなイメージを持っていて、そこへ帰りたいんです。ブルーノがもしも火あぶりにならなくてカトリック教会がブルーノを火あぶりにしなくて、彼が迫害されなかったら、この400年はたぶん変わっていたと思う。ブルーノが火あぶりにされたために、ガリレイもデカルトもニュートンも凄い軌道修正して、スピリチュアルなことを一切言わないことにしましたから、ギューッと曲がっちゃった西洋の軌道をもう1回元に戻したんです。命に溢れた世界を思い出したいんです。

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