MENU
63,581

スレッドNo.66

自分の好みに合わない子を好きなるのに、フロムの『愛するということ』は参考になるか?

Q0304
 復讐期まで行った息子、現在18歳がいます。子ども3人の中で確かに私の好みに合わない子どもだったと思います。今まで自分のしてきたことが子どもの勇気をくじいていたとわかったら、何も言えなくなってしまいました(野田:ええことです)。最近息子が話しかけてきても、以前のように私が話に乗らなくなったせいか、「ねえ僕の話聞いてる?」と確認してきます。そのときに、「うん、聞いている」と応えます。自分の好みに合わない子を好きになることはできないでしょうか。フロムの『愛するということ』は参考になるでしょうか?

A0304
 ならないと思う。フロムの本は好きなんですけど、きわめて哲学的な本なんで、面白いから読んでみられたらいいけど、そこから、即、実際に行動につながるヒントがあるとは思えない。
 私のヒントは、「しあわせは心こもらぬ言葉から」です。心こもらなくていいから、いい言葉をかけ始めようと思うんです。子どもをあまり好きになれない心を変えられないでしょう。でも、体の動きとか口で言う言葉とかは変えられるでしょう。心がこもっていなくていいから、教科書に書いてあるような勇気づけの言葉を言っていて、「お母さんそれ嘘だろうが」「ああ、バレた?」てなことを言ってても、それでも傷つける言葉を言ってるよりはマシだと思う。その言葉によって、子どもは少しずつ態度が変わってくるでしょう。子どもの態度が変わってくると、だんだん親のほうの心も変わってくるでしょう。心は頭蓋骨の内側にあるとはあまり思ってない。心が先にあって行動がそこから出てくるというのは原因論であってアドラー心理学的でないと思う。心というのは、人間関係というものが私を通り抜けているときに立てるさざ波のようなものだと思う。だから人間関係が良くなると、相手のことが好きになると思う。愛があるから優しい言葉が出るのではなくて、優しい言葉のやりとりがあるときに愛が生まれてくると思う。愛があとだと思う。まず、いい言葉がけを、心こもらなくていいから、いい言葉がけを始めてみられてはいかがですか。(回答・野田俊作先生)

引用して返信編集・削除(未編集)

このスレッドに返信

このスレッドへの返信は締め切られています。

ロケットBBS

Page Top