野田先生の質疑応答
Q
最近私は、いつも自分が他人にどう思われるか気にしているなあと気がつきます。(ああ、いいことですね。)そういう私利私欲を捨てて生きたいと思います。(そんなんやめたほうがいい。)自分というものを見失わなわずに、人のために生きるにはどうしていけばよいでしょうか?
A
自分が他人にどう思われるかを気にしていること自体は悪いことじゃないんです。自分が他人にどう思われるかを気にしないで生きてる人も悪い人じゃないんです。どっちもライフスタイルで、ライフスタイルそのものは善でも悪でもないんです。問題はそれを有効に使うか無益に使うかなんです。他人が自分のことをどう考えているかを気にしていることでもって、いつも人に対して細やかな配慮ができるし、人を傷つけないで生きられるし、それはいいことなんですよ。逆にそれは、そのために自分の意志を貫けなかったり、ほんとに言うべきことを言えなかったり、言ってはいけないことを言ったり、言わないけどちょっと消極的になったり臆病になったりしてると、それは良くない面なんです。ライフスタイルを知るというのは、ライフスタイルを取り替えることじゃないんです。取り替えたら自分じゃなくなるもん。ライフスタイルを知るというのは、「ライフスタイルは私じゃないことを知ること」なんです。ライフスタイルは私の「道具」なんですよ。私の手が私でないように、私の足が私でないように、ライフスタイルも私じゃないんです。性格だとかライフスタイルが私だと思い込みすぎているんです。私が使う道具のうちの1つに過ぎないとはっきりと目覚めていれば、ライフスタイルの言うとおりに動くこともできるし、言うとおりに動かないこともできます。ボーッとしているとだいたいライフスタイルの言うとおりに動くんです。だからライフスタイルの言うとおりに動かないこともできるということを知ってほしい。ライフスタイルは「私:わたくし」ではありませんので、私は無意識的にのんべんだらりと暮らしていると、こういうふうに絶えず他人がどう自分を評価するかを気にして暮らすんだと知って、今はそのとおりに動いていいのかな?それともここでは自分の意志をちょっと、「他人がどう思おうと言うぞ」という方向でやってみるかなと考えて、時にライフスタイルと違うことをやってみる。そうしたら人間が自由になるじゃないですか。