2作目
持病がコミュ障のはわゆーです。
僭越ながら、教育プログラムの感想です。
教室だけでお話が完結したのには狙い通りでした。
…そう言えば学校モノの採用は初めてだったかも。
ホントは家庭や学校、屋外みたいに複数の場所で撮影が叶うなら、もっとお話しの厚みが出るんでしょうけど。
演者さんに固定の縛りがある以上、スケジュール的にも多数地の撮影は難しいですよね。
カー役のみきさんの罵りは最高だと思っています。
以前にもお伝えしましたが、ネタを完全に実現して欲しくてネタを出すワケではないので。
あくまでネタはネタ。
運営さんのお役に立てるなら、個人的には充分です。
出過ぎた意見はここまで、前回のネタの2作目を持って来ました。
申し上げた通りですが、苦手な学校モノです。
『不思議な露天商〜痛み分けキャンディ』
A「…う〜ん…?
どう見ても普通のキャンディだよね…?」
教室で席に座る女の子。
2つのキャンディを手の中で転がしたり、摘まんでみたりと、何やら観察している。
首を傾げる女の子の姿を背景に語りが入る。
A語「今朝、私は登校途中に怪しい露天商からこのキャンディを無理矢理に買わされた」
場面が変わり、怪しい露天商が映る。
フードを深く被り、不適に微笑む口元以外は表情が見えない。
露「コレは
『痛み分けキャンディ』と言ってね?
片方ずつキャンディを食べた人と、双方に痛み分けしてくれるんだ。
なぁに…、コレを信じるか、信じないかは大した問題じゃない。
…要はどう使うか…なのさ…」
不気味な露天商の回想が終わり、画面は再び教室へ。
A「痛み分け…?
…半分になるって事なの?
本当なら凄いんだけど…。
…ま、そんなのあるワケないか…」
B「おはよー、Aちゃん。
?あれ?何してんの?」
A「あ、Bちゃん、おはよう。…何でもない」
B「ねぇ〜?それよりさぁ、さっき生徒指導の先生に放課後呼び出されたんだけど〜?」
A「あらら、それはお気の毒に…。
あ、良かったらコレあげる?
私がBちゃんの痛みを半分もらってあげよう。
…なんてね」
B「え?何ソレ?
…まぁ、いいや。ありがとね〜」
他愛無く笑う2人はキャンディを口に放り、そのまま授業を受けた。
放課後、Aは玄関口に向かう為、廊下を歩いていた。
すると、妙な音と気配に気付く。
ふと、見上げた先の一室。
A「…?…生徒指導室…?
…この声…?」
生徒指導室の戸の隙間から中を覗くと、予期しない光景がAの目に飛び込んで来た。
それは子供のように教師の膝に乗せられ、裸のお尻を叩かれているBの姿だった。
A「…?!…B?…ちゃん?!」
理由はわからないが、教師は激怒し、勢い任せに手の平を振り下ろしていた。
B「あ゛ぁー?!いだいっ!!
痛いよぉー!!ごめんなさいぃー!!」
教師の怒号、Bの許しを請う叫び、お尻が真っ赤に腫れ上がる程の叩く音圧に、Aは圧倒されて、その場に固まってしまった。
そして呆然とするAの頭に、何故か今朝の露天商の言葉が浮かぶ。
露「片方ずつキャンディを食べた人と、双方に痛み分けしてくれるんだ…」
A「…まさか…、痛みを分けるって…?!
私もお尻ぺんぺんされる?!」
思わずAはよろめき、生徒指導室の戸に倒れかかった。
ガタン!
教「…?!ちょっと!!
誰かいるの?!出て来なさい!!」
Aは一気に血の気が引き、その場から逃げ出そうとした。
A「ぜ、絶対にお尻ぺんぺんなんてヤダ!!」
だが、足が震えているのを、その時に気付く。
その場から動く事が出来ないA。
すると、Aの肩をポンっと叩く感覚。
青ざめるAの肩には、さっきまでBのお尻を叩いていた教師の手が乗っていた。
教「Aさん?!何てるの?!
…あなた、…生徒指導中に覗き見をするなんて、…なんて恥ずかしい!!」
A「…ち、違います。そんな…」
言い訳を聞いてもらえる雰囲気もなく、生徒指導室に引き摺り込まれたAは、教師の膝に乗せられる。
キツイ一発がお尻に振り下ろされる。
パァァァンっっ!!
A「い゛ったぁーぃぃ!!
何?!痛い?!コレ絶対半分じゃない!!」
教「何わけのわからない事言ってんの?!
痛いに決まってるでしょ?!」
泣き叫ぶAのお尻は真っ赤に腫れ上がり、痛みを全て受けた。
そしてAとBは、泣きながらお尻を摩り、廊下を歩いて行った。
そのままAの語りが入り、フェードアウトする。
A語「それからしばらくして、私は痛み分けの本当の意味を知った。
痛み分けとは…、
『双方とも相当な被害があり、結論が出ない事』
つまり痛みが半分になる訳では全くないんだ。
普通に同じ被害があるだけ。
でも…、2人とも同じくお尻ぺんぺんされるなんて事が、偶然にあるのかな…?
…あのキャンディは、…まさか本物…だったの?
そして、あれからあの露天商には、二度と会う事はなかった…」
最後に、再び露天商の不気味な姿が画面に映る。
露「なぁに…、コレを信じるか、信じないかは大した問題じゃない。
…要はどう使うか…なのさ…」
ってな感じです。
次回は3部作の最後になります。
じゃまた。
はわゆーさん、こんにちは。
「秘密の教育プログラム」ご感想と新ネタありがとうございます。皆様から提供いただくアイデア、台本にはすごく助けられています。完璧にご満足いただける動画化というのは難しいですがwin-winの関係を築ければ嬉しいですね。