ひどすぎる!
今弟から聞いた話なんですが…
中国では日本へのツアーを申し込むと、旅行代理店で『ヘルプマーク』をもらうんだそうです。
「これをつけていると、電車で優先的に座れますよ」って。
たまに「え、いいの?」と尋ねる人がいても、「いいのいいの、座れるんですから」。
フェイクならいいけど(よくはない)、本当ならひどすぎですよね。
あれをつけてる人は本当に困っているからこそつけてるんですから。
私は以前、親友Kちゃんに「あれをもらってつけたら?」と言われたことがあります。
私は今、マジに「座れないと一駅でさえ電車には乗れない」ので。(バスにはもっと乗れません。)
でも、「妊娠してる女性がひよこのマーク(でしたっけ?)、あれをつけてると逆に意地悪されて座れない」
というのをネットで読んだことがあったので、それが本当ならもしかするとヘルプマークも同じで
むしろつけないほうが、と思ったのですが、
ある日ふと気づくと弟(通院くらいでしか電車に乗ることはない)の鞄についているのに気づき、尋ねてみたところ、
「ああ、あれをつけてるともれなく意地悪されるよ。席を譲ってはもらえないし、座れたと思ったら隣の人が
わざとぎゅうぎゅう押してくるし、一度だって意地悪されずにすんだことはない」。
じゃあ、何のためのマークだよ。と思うんですが、
もし本当に(海外からの旅行者だろうが誰だろうが)健康な人が「座れるからつけるんだ♪」」なんてことをやったら
それは人間として絶対やっちゃだめなやつ、と思います。
昔、表参道の駅の乗り換えスペースで、偶然見かけたのが、
「前から来た人(年配の人だったような)の杖にぶつかってそのまま遠くまで飛ばし、知らん顔で先へ進んでいった」
というサラリーマン風の男性でした。からんからん、と杖が転がる大きな音がしたのですが、
その男性は振り返りもしませんでした。ただし、わざと蹴とばしたわけではなさそうでした。単なる歩きスマホか
急いでいたから他人のことなど気にしなかったか、そんな感じでした。
まわりの人たちが駆け寄って杖を拾ってあげたのでなんとかなったのですが、杖はかなり遠くまで飛んでいましたし、
あれだけでかい音がしているのにぶつかった本人が気づかないわけはありません。
それを見て以来、人ごみに行くのが怖くなりました。その頃はまだ(今みたいには)脚を悪くしていなかったはずですが。
私も2年前に杖を買ったんですが、そんなこんなで一度も使ってません。
杖を持っていたら逆に「立っていても大丈夫」と思われるかもしれませんしね(まったく大丈夫ではないんですが)。
同じ姿勢では数秒しか立っていられないので、「行列に並ぶ」とかそういうのも無理ですが、
基本、電車は次の駅まで立っていられない上、今年の2月からは右手を怪我していてつり革につかまれないので、
「電車に乗ったけど席がなく、声をかけても誰も譲ってもくれない」ときはそのままあわてて降りるしか
ありません。でも、歩くスピード自体が他人の3倍とか5倍とかかかるので、気持ちは焦ってもドアが閉まる前に
降りるのは本当に大変です。それでも3回に2回くらいは誰かが譲ってくれるのですが、年配の人に譲られることも多く、
さすがに申し訳ないです。あとは中学生くらいの子が譲ってくれることはよくあります。
その間の世代で、スマホをいじってる人は、だいたい知らん顔です。あと、小学生でゲームしている子は知らん顔ですね。
親の教育の問題でしょうかね、そのへんは。
そういえば、席を譲られそうになった中高年の人が「私はまだそんな年寄じゃない」とかなんとか言って逆に
キレる、という事件がたまに新聞などに載っていますが、元気なんだったら「ありがとう。でも私は大丈夫です」とか
「立っているほうが楽なんです」(実際そういう人もいる)とか、「ありがとう。でも次の駅で降りますから」とか、
そんな感じの断り方をしたほうがいいのではないでしょうか。あ、にっこり笑顔つきで。
電車の中を見回すと、優先席が必要そうな人のほうが優先席の数よりだいたい多いですし、
かといって「健常者は一切座るな」というのも違うと思うので、もっとみんなが上級の人間になればいいのにな、と
感じます。
私は今でこそ「座れなかったら電車にもバスにもまったく乗れない」という状況ですが、
子供の頃は「お年寄りや妊婦、けが人など、大変そうな人には席をさっと譲る」のが当たり前、と親に教わって
育ってきました。当たり前と思っていたことが当たり前じゃなくなった世界というのは怖いです。
ただし、むぎゅむぎゅ混雑した電車に小さい子(つり革にも手が届かないような子)が立っているのは、
それはそれで危ないので、そのへんはお互いケースバイケースですよね。
立つとか座るとかだけじゃなくて、電車の、それもたいてい優先席の近くで、子供が2~3人ではしゃいで
走り回るのもやめてほしいですね。子供ははしゃぐものだし走るものだと思ってますが(笑)、
脚が悪い人間からすると「ぶつかられたらどうしよう」とヒヤヒヤする光景なので。
親が一緒にいる場合はその親御さんに注意を促します。「あ、すみません」とすぐに子供を止めてくれる人が
多いとは思いますが、たまに黙ってにらむ親もいて、そういう人に遭遇すると私は心の中で
「もし大洪水とか日本が半分沈むくらいのでかい津波が来たら、こいつら先に沈んでほしいぞ」などと
毒づいていたりします。…例の噂の7月5日はもう過ぎちゃいましたけどね。(笑)
ノアの箱舟は世界中でそれらしい伝説が残っていますし、神様じゃなくても誰かが「もうおしまいにしよう」と
思ったらまずいと思うんで、ちゃんと考えて人間らしく正しく行動しましょうね。