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スレッドNo.1018

選評

てつをです。
野の風さん、夏の句会の幹事お疲れ様でした。
それにしても、連日の異常な暑さに心身ともにダウン状態です。そのせいか、皆さんの感想など
投稿の出足が遅いですね。
以下、小生の選評です。

 2、他人は他人吾は吾なり冷奴
   「 他人は他人吾は吾なり」は、よく使われる常套句ですが、ともあれ季語「冷奴」との取り
   合わせの妙が生きています。
   冷奴と言えども、木綿派と絹派があり、また、好みの薬味も人によって「生姜」、「ネギ」など
  様々です。正しく「 他人は他人吾は吾なり」です。

15、向日葵の迷路に弾む子らの声
   夏の代表的な花である「向日葵」、猛暑にの中を咲き誇っています。その向日葵畑の中でこれ
  また暑さに負けずに遊んでいる子らの弾む元気な声。子供時代が懐かしく思い出されます。
  情景が伝わる素直な佳句だと思います。

22、紫陽花のけふの色出す雨の糸
   何といっても、「けふの色出す」の表現に感服いたしました。どんな色なんでしょうか?・・・
  想像がふくらみます。紫陽花と雨との取り合わせはありふれていますが、「雨の糸」としたことに
  よって「けふの色」との関係性にまで想像が発展していくように思いました。
  「糸のような雨」と言う表現はよく見聞きしてきましたが、「雨の糸」は知りませんでした。調べて
  みて、歌謡曲の題名や歌詞の中によく使われていることを知りました。

27、天命と思いて書けり桜桃忌
   意味深な俳句です。天命と思い何を書いたのでしょうか。桜桃忌からまず「遺書」が連想されま
  すが・・・ 「天命と思い」との措辞が読み手にはなかなか理解しづらいところがあります。
  小生だけが、特選でいただきましたが、作者の作句の背景などをお聞きしたいものと思います。

                                             以上  

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