アイビーの感想
アイビーの感想
目の前に卒寿の嶺や年酒酌む (てつをさん)
卒寿を目前にした作者、越し方行く末を思うとき胸に去来するものは何か。卒寿を迎える心構えや決意というものだろうかとも思う。同じ酒でも、まだ見ぬ世界への緊張感がいつもと違う。
大嚏し皆われ睨む電車中 (泉也さん)
俗に「出物腫物ところかまわず」というように、出る場所を考えてしないことには大恥をかかねばならない。ところが、場所もあろうに電車の中で大嚏が出た。一斉に集まる冷たい視線。身の置き場の無さを覚える作者。実体験であろうが、ユーモラスな佳作。
初景色伊勢神宮に人の波 (新之助さん)
日本人の心の古里というか、帰る場所というか、お伊勢さんを詠んだ。まさに、日本中の神社がここに集まる感じだろう。つくづく日本人で良かったと思う時は、こんな時だろう。