自作あれこれ
野の風さん
幹事有難うございました
いつもの泉也の自作あれこれです
1. けふあたり出雲の国か神の旅
陰暦の10月神無月の季語に挑戦した句。神の旅・神の留守・神迎え・神有月など沢山の関連季語があることを知りました。本当は中7「出雲の国入りか」「出雲入りか」などしたかつたのですが、7音にできず「出雲の国か」としました。
2.大銀杏風の意のまま黄を降らせ
野の風さん、特選と写真有難うございました。写真の通りの風景を詠みました。田舎の檀那寺、参磴の上に樹齢何百年の銀杏、少しの風で石段のあちこちに落葉するのを思いだし詠みました。「黄を降らせ」が利いているかが問題。
3,紅葉散る杜は静かに昏れゆけり
これも田舎の氏子神社の風景、田舎の杜は静かなことは当然ですが、紅葉散ることにより、なお静寂を深めいくのを詠みたかったのですが、うまく伝わるかが問題です。それにしても自分が思っている句意を17音て伝えるのは難しいですね。
4.枯葉浮く露天湯に入る老いふたり
これ今年は妻が逝き「老いひとり」だつたのですが。毎年10月に久々子湖畔の宿の湯に夫婦で入っていたものですから「老いふたり」と妻を偲んで詠んだ句です。この句沢山の類句があると知りつつ投句しました。
5.巌を蹴り礫となりて鷹の翔ぶ
この句 鷹の大きさから見て礫は無理と思ったのですが、遠近感を出すためあえて「礫」としました。
以上泉也の自作あれこれです。