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スレッドNo.240

選句感想

皆さんの感想など楽しく拝見しています。
以下、小生の選評のようなものを思いつくままに書きました。

4、浅春の雲ゆっくりと動きけり
何の衒いもなく「雲ゆっくりと動きけり」と言ってのけた
ところが良いと思います。

5、春光を窓越しに受け書斎かな
    この句も4番と同じ感じですが、出来れば「書斎かな」と
    流すのでは無く、動きのあるものをもってくると更に良く
    なるのではないかと思いますが如何でしょうか。

7、青饅に晩酌進む一日かな
青饅を酒の肴にしての晩酌、多分日本酒ではないかと想像
しますが、一日の疲れが吹っ飛ぶのではないでしょうか。
良き友がいればなお一層杯が進んだのでは………。

8、こぎん挿す乙女のゆびや春炬燵
「こぎん」とは、青森県津軽地方に伝わる伝統的な刺繍
     「刺し子」の一種であることを初めて知りました。
春炬燵に入りながら刺繍を織っている乙女の指のことを
     詠んでいるのか、それとも乙女の指に刺繍の指飾りをつ
     けているのか、はたまた、こぎん刺しの野良着を着た乙
     女のことなのか、是非教えていただきたいと思います。
     いずれにしても、春未だ浅き北国の状景が浮かんできま
     す。特選でいただきました。 

12、鬼となる保育士目掛け豆を撒く
保育園における節分の情景を詠んだものですが、園児に
     追いかけられる保育士さんのほほえましい雰囲気が目に
     浮かびます。

15、草青む遊具の手入れ余念無く
  冬の間、使われなかった公園の滑り台やブランコなどの
     遊具、春を迎えて子ども達のために手入れをする地域の
    人の心づかいが温かく伝わって来ます。 
  草青むの季題から街中の公園ではないかと想像しました。

21、目を皿にやつとひとつの蕗の薹
   早春の山野へ蕗の薹を取りに出かけたが、なかなか見つか
    らない。正に目を皿のようにしてようやく見つけた小さな
    蕗の薹。その喜びが素直に表現されていると思います。

24、山焼に部落総出の日曜日
私の地域では、山焼はありませんが、田植え前には部落総
    出の溝掃除があります。もちろん、日曜日で都会へ就職し
    た若者も帰ってきて手伝います。この時には旧き農村の良
    き伝統のようなものを実感します。
  「部落総出」が良いですね。特選でいただきました。

 なお、選評をいただいた句について作句の背景などについて述べさせていただきます。
    ○師の棺へ句帳歳時記黄水仙
     2月の8日、職場の先輩であり、俳句の師であった方が亡くなり、家族葬でしたが
     句会仲間がお送りすることが出来ました。その時に出来た句です。

    ○如月や我が世にifのありたれば
     人生は言わば、「出会いと別れの」繰り返しです。そしてその出会いがその人の人
     生に深く関わって来ます。学校の担任の先生、就職した職場の上司そして結婚相手
     などなど。また、進学、就職、結婚など岐路に立たされます。もし、異なった学校
     異なった会社、異なった結婚居てを選んでいたら全く別の人生があったかも知れない。
     そんなことを詠みました。

    ○土肥やし土を信じて春田打つ
     土作り半作と言いますが、土作りによって作物の出来が半分以上決まると言われます。
     また、最近はやりの自然農法では、土が持つ本来の力を信じ深く耕耘しなくても良い
     と言う切もあります。
     いずれにしても、土の力は偉大です。これからも土作りに励むつもりです。

                                          以上
  追伸、コピ-すると行頭が揃いません。読みづらい点はご了承下さい。

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