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スレッドNo.272

アイビーの感想

アイビーの感想です。
兼題句
7 ほな行こかあの山越えて花を見に(てつを)
関西弁の飄々とした会話調が、新鮮でよい味を出していると感じました。こういう手法もありでしょう。謹厳なイメージのてつをさんが、このようにくだけた句を出されるとは、一本取られた、というところです。

雑詠句
12 春灯下句吟推敲果てもなく(泉也)
春は花見とかの吟行の機会が多くなります。吟行では作るだけ作って、家に帰ってからじっくり推敲することも多いのではと思います。実際、推敲を始めると1時間や2時間があっという間に過ぎてしまいます。誰しも身に覚えのあることを、早速一句詠まれた手際の良さに感服。

17 剪定の終りし庭に鳩の来て(新之助)
剪定は春の季語。座五の「鳩の来て」の楚辞が効果的です。見違えるようにきれいになった我が家の庭、剪定してる最中には見かけなかったのに、終わった途端に鳩が来た、だからどうしたと言われても困るが、私はそこに俳句的な興趣を感じました。

19 新入生背中はみ出すランドセル(野の風)
入学の季節になるとよく見かける光景です。新一年生はまだ体も小さいのに、ランドセルは6年間使えるように大きくなっていますから、どうしてもはみ出すことになります。それをユーモラスに詠みましたが、なに、そのうちランドセルに身体の方が合ってきます。

25 踏青や地雷を踏まぬてふ幸も(てつを) 
上五で「踏青や」と言い放しておいて、中七、座五でメッセージ色を強く打ち出しました。地球規模で見れば、ウクライナ・ロシアを例に出すまでもなく戦争、紛争が絶えません。幸い吾が日本は、今のところは平和です。それゆえに幸いとは言っていますが、さあ、その先はどうなるでしょう。てつをさんは何も言ってません。そこで止めたところが俳句の俳句たる所以でしょう。

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