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スレッドNo.274

特選句の選評など

アイビ-さん、お世話になりました。
先ずは、特選句の選評です。今回は、当季雑詠の部で2句いただきました。

18、チュ-リップピエロの如く風に揺れ(新之助)
   この句の眼目は、何と言っても「ピエロの如く」に尽きると思います。
   よくある類想ですが、敢えてこれしか無いと潔さを評価します。
   また、前半にチュ-リップピエロとカナカナ語を並べたのも良いと思
   いました。

28,同窓の先輩嬉し新社員(アイビ-)
   この句は、先輩が同窓の新社員を迎えたことに喜びを感じたのか、
   逆に新社員が配属された職場に同窓の先輩がいたことに心強さを
   感じたのか、いずれにしても作者が経験されたことを素直に句に
   されたのではないかと推察いたします。
   私自身も同じような経験があり、世に言ういわゆる「学閥」とは
   関係無しに同窓と言うだけで何かしらの安堵感や親しみが生まれ
   るのは不思議です。

このほか、次の2句が最後まで特選にしようかどうか迷いましたが、次
のような理由で特選からはずしました。
22,花筏鯉の背に乗り動きけり (野の風)
27,霾るや動くともなく観覧車(アイビー)
小生の勝手な考えですが、22の句は語順について推敲の余地がある
ように思います。
また、27の句は中7の「動くともなく」がありふれた表現で、一考
余地があるのではと思います。

                             以上


   

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