夏のミニ句会の感想
新之助です。
アイビーさん、2回の句会の幹事お世話様でした。
今回の句会での選句の感想です。
記
☆薫風や釣り竿並ぶ防波堤(てつを)
五月の爽やかな風のもと、防波堤で釣り仲間が、
楽しそうにたむろしている光景が目に浮びます。
☆遠花火遅れて音のドドドンドン(野の風)
遠花火の様子が巧みに詠われています。下5の擬音語が素敵です。
☆蛙鳴く青田の中のケアハウス(アイビー)
青田の中にあるケアハウスとは、面白いですね。
でも、当然聞こえて来る蛙の合唱は、そこに居住されている高齢者の皆様には、
「蛙の声が聞こえてくるよ。ゲロ・ゲロ・ゲロ・ゲロ」という童謡など、思い出し、
歌うこともできて良いですね。
☆夏来る溶け合ひをりし空と海(泉也)
作者は海辺に出られて本句を作られたものと思います。
五月の晴れた空と、その下方の地平線に浮ぶ海との関係は、
正に、「溶け合う」と表現できますね。
中7の表現が素敵と感じました。
今回の句会の優勝者は泉也さんでしたね。おめでとうございます。