野の風の感想
野の風です。
今回の句会、慌てた事もありましたが、無事結果を出すことが出来てほっとしています。
野の風の感想です。
島影に漁火揺るる浦は秋 (泉也)
ほのかにぼんやりとかすんで見える島の浦あたりに漁火(いさりび)の光が揺れている。とてもきれいな風景ですね。秋のイカ漁でしょうか。
子が婆の手を引き参る地蔵盆 (てつを)
地蔵盆は子どもが中心の地蔵様にお参りする日であるとのこと、東北地方では余り見かけません。地蔵さんへのお供えものを子どもたちに分けるおさがりが行われて、子ども達には楽い日であるとか。 婆の手を引く子どもの楽しい様子が句から読み取れます。
秋の雲ちぎり絵のごと浮びをり (新之助)
夏の雲と言えば入道雲 秋の雲といえば、うろこ雲、さば雲、いわし雲、ひつじ雲
どれも雲をちぎったような形をしていますね。自然の様子を的確に捉えた俳句です。
白鷺の五層の天守秋高し (アイビー)
姫路城の青空に映えるその姿は水から飛び立つ白鷺に例えられ「白鷺城」とも呼ばれている。 まさしく五層の天守閣は大気が澄んで空が高く感じられる秋高しの季語にぴったりですね。