泉也の自作あれこれ
アイビーさん
お世話様でした。いつもの泉也の自作あれこれです。
長き夜や妻逝きて何するでなく
アイビーさん選評有難うございます。アイビーさんの言われる通り一緒にいる時は何かとせわしく.口喧嘩も多かったのですが、一人になると、その口喧嘩も出来ず・・・。今家事も余りしなくなりました。
この句独り居の寂寥感をだしたかつたのてすが・・・。下5 「何するでなく」もつと言い言葉がないか色々推敲したのですがこれが限度でした。90になって楽しんでいるのは俳句だけですので皆さんこれからもよろしくお願いします。
湯煙りと霧と融け合ふ峡の宿
これ昔昔、家内と行った信州の○○温泉です。温泉の名前は忘れました。朝起きて外を眺めた風景です。俳句は昔を今に置き換え詠めますからいいですね。こうして家内とあちこち旅行したことを思い出し俳句にしています。中七「霧と融け合ふ」が上手く出来たと。
海霧(ガス)に消え海霧(ガス)に現る大型船
てつおさん選評有難うございます。この句はテレビで見た風景です。場所は東北の港だったと思い出す。
霧が流れ大型船が消えたり現れたりの光景です。海霧をガスとしたかったので漢字の上に振り仮名しようとしたのですができませんでした。何か方法があれば教えてください。
行く秋や木洩れ日揺らぐ下呂の宿
これも妻と往った下呂温泉。退職した60代後半から83才まてで毎年3・4回旅行していました。
泊まった宿の庭の景色です。今も強く印象に残っていてこの句は今年の句です。
昔「湯煙りの庭に散り敷く紅葉かな」の句をフォット俳句にしました。
岬鼻へ急ぐ漢に草の露
この漢は私です。これ釣場へ急ぐ釣りキチです。靴やズボンの裾が草露で濡れるのも構わずです。
処は和歌山白浜です、朝夜明けを待たず宿を出て岬鼻の礁での釣り、場所取りに急ぎました。
こんな思いでは俳句ばかり作り今を楽しんでいます。
しゃが芋剥く爺の包丁おとおどと
これ今の私です。もともと不器用な男が歳とるにつれ尚不器用。でも自分で食べたいものは自分で作っています。この「爺」を「九十爺」とし「クソじじい」としたかったのですが・・。
俳句って昔の自分を現在に置き換え詠むことが出来ていいですね。
「何するでなく」の楚辞で無聊感、喪失感、さらにそこから来る寂寥感を感ずることができます。これで充分だと思います。