選句の感想
新之助さん、幹事ご苦労様でした。
以下、選句の感想です。
6、敷石の二足の下駄に丁字の香
沈丁花の香の強さは際立ちますが、この句の二足の下駄に注目しました。
今は亡き奥様と沈丁花の咲く庭を散策された時のことが思い出されて詠まれ
たのではないかと想像いたしました。
11、狂うほどなぜ降るのかと春の雪
積雪とは全く関係のない土地に住む私などは雪景色にある種の憧れのような
ものがありますが、テレビで見る今年の積雪は異常のようですね。
新之助さんも言っていますように雪国に住む人が「狂うほど」と言うのですか
ら想像を絶するものがあるのでしょうね。
作者の思いがストレ-トに伝わる句だと思いました。
13、教会からハンドベルの音風光る
ハンドベルの音と風光るの取り合わせが絶妙で相乗効果を生んでいます。
早春の清々しさと一日の始まりへの意気込みのようなものを感じる句だと
思います。
18、寒明けるなほ最強の寒気団
節分が終わってからの相次ぐ寒気団の襲来、東北、北陸地方では記録破り
の積雪で正しく最強ですね。
事実を淡々と詠んでいるだけですが、多くの事柄を想像させる句だと思いました。
以上