新番組9「薬屋のひとりごと」
「薬屋のひとりごと」
https://www.animatetimes.com/tag/details.php?id=5947#29
第1話「猫猫」
https://anicobin.ldblog.jp/archives/60935000.html
今期視聴予定だった作品の最後の一作。1~3話を一挙放送だったようです。
今期のなろう系で一番の注目作、とあにこ便の「ティアムーン帝国物語」のコメントにありましたが、個人的にもかなり期待が持てそうな出だしでした。
医療・薬学系の話というのがまず「異世界薬局」同様興味が湧きますが、同時に中華的世界の後宮が舞台ということで、「後宮の烏」と相通じる伏魔殿的な場所でのヒロインの活躍が楽しめそうです。
ヒロインの猫猫(マオマオ)の朴訥としていて同時にかなり聡明そうなキャラ設定も好感です。突然の拉致からの後宮の下女、そして正義感から薬学知識で皇帝の寵妃の子どもを救った(白粉の水銀が毒、というのは「異世界薬局」にもありましたが)ことから、お付きの侍女へといきなり出世ですが否応なく権力闘争に巻き込まれていくようで。
でも、マオマオのたくましい性格のせいで安心して見ていられそうです。
第2話「無愛想な薬師」
https://anicobin.ldblog.jp/archives/60938130.html (あにこ便に変更しました)
マオマオのキャラがだんだんわかってきてさらに楽しめました。
毒物の研究のために自分の腕を毒蛇に噛ませるとか、ディープなマッドサイエンティスト(作中で本当にそう言っていた)でしょうか。
新しい主人の玉葉妃の許にやってきましたが、先輩侍女たちは全員毒見役のマオマオに同情してくれる良い人たちで良かったです。ですが、マオマオの性格は完全に想定外だったようで、周囲は彼女のエキスパートぶりに目を白黒させることに。イケメン宦官の壬氏(ジンシ)からは「おもしれー女」枠に入れられたようですが、マオマオには壬氏を感服させるくらいの活躍を期待したいです。ことわざ通り「名は体を表す」なら、猫のように主人の言うことを聞かずむしろ翻弄するくらいしてほしいです。
それにしても、この世界のチョコレートは媚薬効果が無暗に高いようで。
第3話「幽霊騒動」
https://anicobin.ldblog.jp/archives/60938846.html (あにこ便に変更しました)
テリトリー(と本当に言っていた)を侵されたと不貞腐れていた医師にもいちおう受け入れてもらえたようで、ヘンな恨みつらみが周囲に無いのはけっこうでしょうか。マオマオには実力を十分発揮してもらいたいですから。そして壬氏からはなぜか、薬の範囲外の夢遊病の問題を押し付けられることに。
マオマオはカウンセラーとして活躍するのかと思ったら、逆に全く手を出さず見守りに徹しました。事情を察しての最善の策だったのでしょうし、実際武官に下賜されて妃は幸せになれそうでなによりでした。猫猫から事情を聴きだした玉葉妃も沈黙してくれるようで、マオマオとの信頼関係が深まったのなら良かったです。壬氏も事情を察していて黙ってくれていたのかも知れず、さしあたりマオマオの周囲は敵対する者がおらず何よりかと。
(追記)
余談ですが、本作でマオマオが遭ったような強引な人集めはムチャクチャだと思いますが、英語には「shanghai」という動詞があって、これは無理やり働かせるために誘拐する意味で、アメリカから上海(Shanghai)へといった長距離航路の船員が不足した際に、暴力や麻薬などを使って男たちを無理やり船に乗せて働かせたところから生まれた表現なのだとか。こんなことが20世紀にもまかり通っていた(1915年に海員法が成立してようやく収束)のですから、中世的な中華世界の宮廷なら普通であっても不思議ではなさそうです。
https://togetter.com/li/2168503
そういえば、前に採り上げた「雲のように風のように」でも、「宮女狩り」というフレーズが出ていましたが。
(追記2)
あにこ便を見て知りましたが、第2話で蛇に腕をかませているとき蛇の方が引いているんですね。毒蛇に気遣われるとか、本当にマッドでしょうか。
「薬屋のひとりごと」
第1話「猫猫」
原作は未読なものの、原作小説やらコミカライズコミックなどは書店でも平積みされている事が多く目に留まりやすい作品だったので、その表紙などの雰囲気から主人公の娘は薬師ということでオタな所はあるものの、庶民派の可憐な美少女のように想像してましたが、かなりワイルドな娘というか。親しみはわきましたが。
>突然の拉致からの後宮の下女
突然の拉致で、奴隷市場とか娼館送りとか想像したくもないようなパターンを想像しそうな所、後宮送りという結果でしたが、結構サバサバしているというか。父親と連絡くらいは取れるのかどうか。
ちなみに拉致に対する、張り付けていただいたあにこ便での中の人ネタなコメントが笑えたでしょうか。No.44(ターニャ)とかNo.88(蜘蛛子)とか。
第2話「無愛想な薬師」
>新しい主人の玉葉妃の許にやってきましたが、先輩侍女たちは全員毒見役のマオマオに同情してくれる良い人たちで良かったです。
中華王朝風後宮ものというと女の争いの雰囲気が強く、かつ宮女が寵愛を受ければ一族丸ごと立身、一たび政変が起これば一族皆ゴロしという血生臭い印象を持ちそうですが、この作品はそういった血生臭さの印象は今の所薄そうでしょうか。
>イケメン宦官の壬氏(ジンシ)からは「おもしれー女」枠に入れられたようですが、マオマオには壬氏を感服させるくらいの活躍を期待したいです。
マオマオに対して色目(?)を使ったつもりのようですが、マオマオにとってはあからさまに苦手なタイプだったようで。将来の事は知りませんが…。
https://livedoor.blogimg.jp/anico_bin/imgs/1/0/10dca612.jpg
あと中華王朝風後宮ものというと、性質上宦官が多く登場するのは避けられないのでしょうが、史実上宦官の跋扈によって王朝の力が衰退するパターンは多く見られるので、良い印象は持ちにくかったりしますが。
具体的には、遠征軍に関する裁量など宦官の仕事なのかと疑問符がつきましたし、あるいはすでに宦官が大臣職も兼務するほど国政に浸食している状態なのかとも勘繰りたくなりそうだったので。
https://livedoor.blogimg.jp/anico_bin/imgs/0/b/0b223a6b.jpg
もちろん宦官も多くは下働きであり、探せば優秀かつ気骨ある人物も結構いた事は承知してますが。
「宦官」(「著名な中国の宦官」の項目)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%A6%E5%AE%98
第3話「幽霊騒動」
>そして壬氏からはなぜか、薬の範囲外の夢遊病の問題を押し付けられることに。
中国史を見ていると数年先、数十手先を見越したような遠大さを感じる戦略・謀略を感じる事はありますが、その女性版とでも思いたくなりそうな。夢遊病を装った(?)芙蓉妃の取った手は。
https://livedoor.blogimg.jp/anico_bin/imgs/8/9/89908b8f.jpg
なお、宮女を臣下に下賜するというのは日本史ベースの発想だとピンとこない感覚だったので「中国 宮女 下賜」で検索してみると、中国ではそれなりにあるパターンだったようで。
https://www.cinemart.co.jp/article/news/20220324005569.html
(私は張り付けたこのドラマ自体は知らなかったりしますが)