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スレッドNo.45

マスからパーソナルへ その2 マクルーハンの紹介

1980年代後半にメディアの変遷について学習したことがあります。
マクルーハンの1960年代の著書が、現在起こっているメディアの葛藤の原理を説明してます。
印象的な文章を引用させていただきます。解説論文 https://www.jstage.jst.go.jp/article/eizogaku/63/0/63_71/_pdf
※人間拡張の原理 
「人の手になる道具 materialthingsのすべては、かつて人間が身体、
あるいは身体の特定の箇所を使って行っていたことの拡張したもの
extensionsと見倣すことができる。 」
※メディアの理解2から
「メディア研究の主題を、送り手に
よって意図された意味 meaningすなわち「内容」から、伝達の「形式」と
してのメディアの及ぽす「影響 effect」へ移行させるという課題があっ
た(17)。マクルーハンは、こうした影響の検証には、情報伝達という個別レ
ベルではなく、全体的な環境状況に関わることが要請されるものと考え(18)、
その範例としてストレス学説を引用した。
「いかなるメディアも、単独にではなく、他のメディアとの相互作用の
なかでのみ、その意味、あるいは存在を持つ(19)。」「メディア」は、単数形
mediumで表わされる場合も、その存立に複数形の mediaを前提にしてい
る。したがって、個々のメディアの影響も、他のメディアとの相互作用
において人間に及ぽされる。多数、またはあらゆる作用因によって発現
され得るというストレスの特性は、メディアが人間に影響を及ぽすこの
局面を説明していると考えられる。」
同じ情報でも伝えるメディアによって、人間に与える影響が違ってくる特性がある。
ですので、ラジオで聞く、テレビで見る、新聞を読む、WEB記事を読む、SNSを見る、動画を見るで
全部、受け取り方が違ってくるのが、マクルーハンの言っていることです。
ですので、メディアが変遷すると人間の理解能力が変わるということです。
新聞からラジオからテレビへのショックは大きかったですが、テレビからWEBへの変遷は、グーテンベルグの活版印刷の発明と同等くらい革命的なことです。ですので、世の中全て変わるのは当たり前です。
しかし、メディアが変わると今まであったことが切捨てられてあたらしいことができるようになるので、切り捨てられた部分が必ず生じるというのがマクルーハンの理論です。切り捨てられる部分が重要だと騒いでいるのが旧メディア側となります。しかし、メディアの変遷は歴史の法則ですので、あがらうことができないので、新たなメディアでどこが切り捨てられて、人間にどういう変化がおよぼされるかを研究して、対策をうつことが新たなビジネスになります。

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