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スレッドNo.10754

汗血馬:御隠居と馬さんの会話

---水曜昼下がり---(故あってこの時間となりました)

馬さん『こんにちは。御隠居いらっしゃいますか』
   『電話頂きましたので、すっ飛んで来ました』 
御隠居「悪いねぇ。昨日の今日というのに呼び出して」
馬さん『いや、それは全然かまわねぇんですが何か重大事が起きましたか』
御隠居「いや、大したことじゃないんだが、馬さんが帰ってから気付いた事があったんで話しておきたいと思ってね」
   「まぁ、御茶を入れるから待ってておくれ」
馬さん『ありがとうございます』
---寸の間経ちました---
御隠居「はい、お待たせ。御茶請けは、叶匠寿庵さんの【あも】にした」
   「叶匠寿庵さんは滋賀県大津市にある老舗の菓子舗だ。召し上がれ」
馬さん『へぇ、頂きます』
御隠居「早速だがね」
   「逢坂の関で清少納言の歌を取り上げたんだがもう一人肝心なのを忘れていた」
馬さん『何でしょうか』
御隠居「うん、蝉丸だよ。逢坂の関で蝉丸を忘れちゃぁいかんよね」
馬さん『え~っと、これやこの 行くも帰るも 別れては 知るも知らぬも 逢坂の関、ですか』
御隠居「そう、百人一首10番。逢坂の関を歌った歌は清少納言と蝉丸の2首だね」
馬さん『あれっ、10番ですか』
   『逢坂山特別の8枠10番といったら確か豊さん』
御隠居「そう。プッシュオン4牡武豊③人気3着だった。複勝は180円だけどね」
   「だけど、門司も逢坂の関も古代から関が設けられていた所」
馬さん『あぁ、日曜小倉メインの門司Sに繋がるってぇ寸法ですか』
御隠居「そう、門司Sの3着が5枠10番トウセツ5牡吉田隼人⑦人気」
   「複勝は240円だけど①②人気相手に3連複で3,660円つけている」
馬さん『成程、買えない馬券じゃありませんね』
御隠居「それとさ、セミマルという馬がいるだろう」
   「明け4歳の牡馬」
馬さん『あれっ、確かその馬は汗血馬さんが取り上げた事があった様な気がしますが』
御隠居「調べたら2022年8月7日①人気5着と昨年7月8日⑤人気7着で取り上げているから馬券は外れだ」
   「しかし、8月7日の後は②人気2着→①人気2着→①人気1着→⑦人気6着→⑪人気2着→⑤人気7着」
馬さん『ありゃ、巧い具合に外してますね。汗血馬さん』
御隠居「おや、野郎は止めてさん付けにしたのかい」
馬さん『はい、野郎呼ばわりは下品ですし失礼ですから止めました』
   『それよりもセミマルはどうなんですか』
御隠居「①人気1着が昨年1月22日1中京8日2R未勝利で川田将雅騎乗の1枠1番」
馬さん『はぁ~、逢坂山特別1着1枠1番川田将雅②人気か』
御隠居「そして、門司Sも②人気1着」
   「色々と関わっているから紛らわしいんだが上手く整理すれば3連単1・3着固定の総流しがあるかな」
馬さん『14点買いで18,120円なら十分ですね。まぁアッシには無理ですが御隠居はどうですか』
御隠居「今の私にゃあ無理だろうなぁ」
   「でも、取れる様にはなりたいね」
馬さん『へぇ、アッシも同感です』
御隠居「でね、若しかすると東海Sにも繋がるかもしれない」
馬さん『えっ、そいつぁはいいや。聞かせてくだせぇな』
御隠居「蝉丸は琵琶の名手だったが盲目になって逢坂の関近くに庵を設けて暮らすようになったと今昔物語に書かれている」
馬さん『今昔物語といえば弘法大師の話が幾つも載っている物語集でしたよね』
   『確か弘法にも筆の誤りの格言の元になった話もありましたね』
御隠居「うん、応天門の扁額を書いた空海が応の字の最初の点を書き忘れていたから筆の誤りと言われているんだが」
馬さん『違うんですか』
御隠居「実は今昔物語には応天門に掲げられた扁額に向けて筆を投げて点を付け喝采を浴びたと書かれている」
馬さん『かなりの高さがあるんじゃないですか』
御隠居「多分、7~8メートルはあるだろうね」
馬さん『たっけぇなぁ。そんなの人間業じゃありませんよ』
御隠居「そうだろう。そこが空海の凄さだよ。その凄さに感心して書いているのさ。今昔物語は」
   「考えても御覧。あの空海が大事な扁額を誤って書いて納めるかい。確認もせずに」
馬さん『そうですね。受け取った方だって確認しますよね。大事な扁額だから』
御隠居「そういう事さ。格言にした大馬鹿・・・は、不味いか。ウマシカさん。そんな事すら気付かない」
   「あれは、今で言えばパフォーマンスだな」
馬さん『でも、至難の業ですよ。失敗したら大変じゃないですか』
御隠居「空海から見れば、その程度は朝飯前の御茶づけサラサラ」
馬さん『成程、自分の小さな物差しで偉大な人を測ったのが大間違いですか』
御隠居「それと勝手な思い込み肝心な所を見逃している。ウマシカさんと呼ぶしかないね」
   「まぁ、格言が全て正しい訳じゃない。とんでもない事を言っているものもあるって事さ」
馬さん『確かにそうですね。肝に銘じておきます』
   『それで、次に繋がるというのは何ですか』
御隠居「あぁ、すまない。すまない。そうだった。そうだった」
   「今昔物語には、醍醐天皇の第一皇子・克明親王の子の源博雅が蝉丸の庵を訪ねた事も書かれている」
   「博雅は蝉丸の庵を夜毎3年通い続けて秘曲を伝授された」
   「その秘曲が流泉と啄木・・・」
馬さん『たぁくぼくぅ~!?御隠居、用を思い出したのでけぇります』
   『御馳走様でした。又来ます』
御隠居「あれあれ馬さんすっ飛んでったね」
   「確かに察しが良い人なんだけど早ちちりも良くするからなぁ。早とちりじゃないといいけどなぁ」

~お後が宜しい様で<(_ _)>~

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汗血馬さん、あい変わらず面白くてためになる、一段ありがとうございます。
蝉丸から空海なかなか、深く楽しませて頂きました。
さて、これから今週のレースにどうつなげるか、楽しみです。

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