七冠のプライド(チャンピオンズC)
~J〇A会議室にて~
職員A: ふわぁ~~(大あくび)
こんな時間に呼び出されるとはたまらん!
職員B: 中の人がスペイン戦を生で見るために
早く起き過ぎたので、緊急招集みたいですよ。
職員A: ・・ったくかなわんなぁ。
前回のマイルCSだって、
全力で予想したソダシがやっとこの3着。
恥ずかしくないのかな?
職員B: まあまあそう言わずに(笑)
ところで先輩は、「350」という数字に
何か思い当たるものはありますか?
職員A: 「350」?
・・・ん~~、そういえば、
近所の立ち食いソバ屋に、
「350円」のコロッケそばがあるけどな。
職員B: コロッケそばですか(笑)
そばにコロッケなんて合うんですかねぇ。
職員A: バカヤロー!
コロッケそばを馬鹿にするなよ。
あの柳家喬太郎師匠が、
「時そば」のマクラで使う噺が、
コロッケそばじゃないか!
コロッケそばを馬鹿にするなら、
柳家喬太郎師匠の名曲、
『東京ホテトル音頭』を耳元で歌うぞ!
職員B: やめてください!
僕にはかわいい妻と、
2人の幼い娘がいるんです。
職員A: 落語の「寝床」か!(笑)
人の歌を義太夫語りみたいに断るな!
職員B: そんな話はさておき、
「350」といえば、武豊騎手が王手を掛けている、
通算重賞勝利数ですよ。
通算重賞勝利数が現在「349勝」
チャンピオンズCで、
「GⅠ 80勝」とWで達成する可能性があります。
職員A: おお!そうだったな。
「重賞350勝」も「GⅠ 80勝」も、
しばらく足踏み状態じゃなかったかな?
職員B: そうですね。
ただ、今週の「重賞インフォメーション」をみると、
「350」という数字が示唆されている気がしますよ。
<重賞インフォメーション 過去の優勝馬>
ジャパンカップダート
[外]フリートストリートダンサー(2003)
ステイヤーズS
トウカイトリック(2012)
チャレンジC
サトノクロニクル(2017)
職員A: んん?
「350」という数字はみあたらんが?
職員B: フリートストリートダンサーは、
「【3】枠【5】番」での優勝。
トウカイトリックは、
「10歳」での優勝で、
馬名にも「トウ(10)」が入っています。
職員A: なるほど。
「3」「5」「10」で「350」というわけか。
サトノクロニクルはどうなる?
職員B: サトノクロニクルは、
父がハーツクライ。
武豊騎手が乗る、
ノットゥルノもハーツクライ産駒です。
職員A:ふむ。3頭でノットゥルノを
示唆しているというわけか。
しかしかなり苦しくないか?
職員B:ですが、
武豊騎手の重賞初勝利が、
なんと「トウカイ」ローマンなんです。
職員A:ほう!
トウカイトリックは
トウカイローマンも示唆しているわけだ。
職員B:そして、
「魁!!男塾」の「千阿無比恩頭杯」
「チャンピオンズカップ」を
「千阿無比恩頭杯」とした当て字ですが、
昭和のヤンキーの当て字といえば、
最も有名なのが「夜露死苦」
ノットゥルノの馬名意味は、
「夜露死苦」の「夜」を含む「夜想曲」です。
職員A: ははは!
「夜露死苦」は懐かしいなぁ(笑)
他にも「愛羅武勇」なんてのもあったな。
・・・お!
「愛羅武勇」には「武」が
入ってるじゃないか!
しかも『I LOVE YOU』といえば・・
職員B: 尾崎「豊」さんの名曲ですね(笑)
職員A: なるほど、
ちょっと面白くなってきたぞ。
職員B: 本題はここからです。
5枠をみてください。
5-09 ノットゥルノ
5-10 クラウンプライド(王冠の誇り)
職員A: 同枠が「王冠の誇り」か。
それがどうしたんだ?
職員B: まずノットゥルノの「5枠9番」ですが、
これは将棋における先手の王将の位置、
「5九」にあたります。
職員A: ふむ。
職員B: 同枠のクラウンプライド、
すなわち「王冠の誇り」ですが、
これは競馬界と将棋界のレジェンド、
武豊騎手と羽生善治九段のことを
指しているように思います。
武豊騎手 (七冠馬 ディープインパクト)
羽生善治九段(将棋タイトル 七冠独占)
職員A: そうかそうか。
クラシック三冠+古馬GⅠを4勝の「七冠馬」といえば、
シンボリルドルフとディープインパクトだけ。
そして、
羽生善治九段は「七冠独占」している
無双の時代があったよなぁ。
職員B: 羽生善治九段といえば、
「第72期ALSOK杯王将戦」の、
挑戦者に決定したばかりです。
昨年、JRA協賛のもと、
ニコニコネット超会議2021で、
武豊騎手と羽生善治九段の32年振りの
対談が実現しています。
職員A: 羽生善治九段は、
タイトル通算100期が掛かかってるんだったなぁ。
職員B: そうなんです。
昨年の対談が布石なら、
まず武豊騎手が区切りの「重賞350勝」と
「GⅠ 80勝」を達成、かつ、
「GⅠコンプリート」に王手を掛けて、
羽生善治九段にエールを送るとみます。
職員A: んん?ちょ、ちょっと待て!
「GⅠコンプリートに王手」と言ったが、
武豊騎手は昨年の朝日杯FSをドウデュースで勝ち、
すでに王手を掛けてなかったか?
職員B: 世間的にはそうなっていますね。
残すGⅠはホープフルSだけであると。
ですが武豊騎手は
ジャパンカップダートこそ、
クロフネ、カネヒキリ、タイムパラドックス、
ヴァーミリアンと4勝していますが、
チャンピオンズCに改称後は未勝利です。
職員A: なるほど。
ジャパンカップダートと
チャンピオンズCは、
場所も距離も違うGⅠだからな。
同じGⅠ扱いということに、
ケチをつける競馬ファンもいるかもな。
職員B: そうなんです。
ですから武豊騎手としては、
ホープフルSの前に、
チャンピオンズCを勝って、
本当の王手を掛けたいはずなんですよ。
職員A: ふむ。
職員B: そして、
チャンピオンズCとホープフルSを勝ち、
GⅠコンプリートとなれば、
ジャパンカップダートを含め、
全25の平地GⅠを完全制覇となります。
この記録は、
ジャパンカップダートを勝っていない騎手には、
今後絶対に達成できない前人未到の記録となります。
職員A: なるほどなぁ。
そういう意味では、
羽生善治九段の「七冠独占」も、
タイトル戦が8つとなった今では、
できない記録といえそうだな。
近い将来八冠独占を達成するであろう
藤井聡太五冠だが、八冠独占前後で
「七冠保持」の状態になったとき、
「七冠独占」とは言わないからな。
職員B: そうなりますね。
あともうひとつ。
12月壁紙カレンダーの、
グランアレグリアからも、
クラウンプライドの隣はプラスです。
12月壁紙カレンダー
(グラン)アレグリア
ジャパンカップ
3-05(グラン)ドグローリー
3-06 ヴェラアズール 1着
11/30(水)船橋 クイーン賞
8-14 テリオスベル(大外)1着
1-01(グラン)ブリッジ 2着
職員A: そうか。
グランアレグリアの「グラン」を持つ馬の、
同枠馬、隣馬が馬券になっているというわけだな。
職員B: クラウンプライドは、
「グラン」ではないですが、
「クラン」を持っています。
プチトレンドが継続ならば、
クラウンプライドの5枠は熱いでしょう。
職員A: どれどれ、
レジェンド騎手武豊の、
手綱さばきを見ようじゃないか。
職員B: あくまでも私たちの妄想です。
騙されないようにしてくださいね。