汗血馬:水曜宵の御隠居と馬さんの会話
馬さん『こんばんは。御隠居いらっしゃいますかぁ』
御隠居「おっ、その声は馬さんかい。じゃぁ、勝手に上がっておいで」
馬さん『へい、へい、勝手知ったる他人のお家ってねっ』
『御隠居、こんばんは』
御隠居「はい、はい、馬さん、こんばんは」
「それにしても珍しいね、こんな時間に」
馬さん『すいませんね。こんな時間に』
『月曜に聞き漏らした事を思い出しやして、御迷惑だとは思ったんですが、聞きに来ました』
御隠居「いやいや、迷惑なんてことはないよ」
「馬さんなら何時だって大歓迎さ」
馬さん『そう言って頂けると嬉しいねぇ』
『早速ですが、オークスの中吊り広告はどういう事だったんでしょう』
御隠居「私なりの答えなんだが、いいかね」
馬さん『勿論ですよ。御隠居』
『アッシは、どうも数字とか計算に弱ぇから御隠居が頼りなんですよ』
御隠居「まぁ、私も得意というい訳じゃないけどね」
「そう言えば、高本さんも計算苦手みたいだね」
馬さん『えっ、どういう事ですか』
御隠居「縦4つの日付を足すのにあんな割りの合わない計算を普通はしない」
「然も電卓使うとか、有り得んだろう」
馬さん『いけやせんか。アッシも計算苦手なんで直ぐ電卓使いやすが』
御隠居「じゃぁ、聞くけど」
「4掛ける5は幾つだい」
馬さん『20ですよ。馬鹿にしねぇで下さい』
『幾ら計算が苦手と言ってもそれくれぇは直ぐ分かります』
御隠居「じゃぁ、7足す14」
馬さん『21』
御隠居「21足す21」
馬さん『42』
御隠居「42足す28」
馬さん『70』
御隠居「70足す20」
馬さん『90』
御隠居「ほら、簡単に出来た」
「普通はこんな計算に電卓使うヤツはいないよね」
馬さん『あっ、そうすね。一日毎足すなんてぇのは、あんまり賢い遣り方じゃありませんね』
御隠居「それにもう少し賢い遣り方もある」
馬さん『どういう事ですか』
御隠居「ちょっと計算式を書くよ」
「7+14+21+28=1×7+2×7+3×7+4×7」
馬さん『あぁ、そうか、7の倍数か』
御隠居「そうだね。1週間は7日だから上と下の段の差は7」
「更に置き換えて、(1+2+3+4)×7」
馬さん『10×7+4×5=90』
『確かに一日毎足していくなんてぇのは愚の骨頂ですね』
御隠居「式に書くから長くなるけど、実際は直ぐに分る」
「こんな計算に電卓を必要とする方がオカシイだろう」
馬さん『まぁ、それはいいとして、肝心なオークスの中吊り広告ですよ。御隠居』
御隠居「菜さんが御書きになっていた様に左側の馬番は素数だね」
「因みに⑱以下の素数は②③⑤⑦⑪⑬⑰だが枠も素数だと②枠③番・③枠⑤番・⑦枠⑬番だね」
馬さん『成程、中吊り広告には③⑬があって間に挟まれた⑤がありませんか』
『そういや、3枠も右にも左にもありませんね』
御隠居「右は偶数の倍数で枠も同じだと④枠⑧番・⑥枠⑫番・⑧枠⑯番・⑱番」
「使われていない枠は⑥枠、だから⑥枠⑫番」
馬さん『じゃぁ、3着13番はどういう事ですか』
御隠居「13番は唯一外人騎手で3段目だけが牝馬3冠並びと特異な段ではあるんだけどね」
「3段目が3着示唆という事なのかな」
馬さん『そうですか。何から何まで上手く説明はつきませんか』
御隠居「但しだ。最も最近に行われたという事がダービーの中吊り広告に繋がるとすれば」
「ダービーの中吊り広告左下2022年⑦枠⑬番ドゥデュース」
馬さん『菜さんが御書きの唯一の現役騎手武豊でもありますか』
五隠居「或いは唯一の3冠並びだと2段目で2着に使うというのもありかな」
馬さん『何れにしても枠順待ちですか』
『頑張って当てましょうね』