MENU
32,861

スレッドNo.144

100年以上前のボーイ・ソプラノの歌声

ウォルター・ローレンスの録音の1年後、同じアメリカ合衆国ペンシルベニア州ピッツバーグのトリニティ教会(現在のトリニティ大聖堂) のウィリアム・ピッケルズ(William Pickels)が、オペラ『ラ・ボエーム』の第2幕で、「ムゼッタのワルツ」という名前で知られる「私が街を行けば」などを録音しており、アメリカにおいては、イギリスよりも早くボーイ・ソプラノの録音はなされていたことがわかってきました。ただ、ウィリアム・ピッケルズのプロフィール等については不明です。
William Pickels "Mattinata (Morning Serenade)"(Victor)(1915)


William Pickels "Love in springtime" (1915)

William Pickels "Musetta Waltz" from Boheme (Quando me'n vo) (Victor 17876) (1915)


ウォルター・ローレンスの歌をまだお聴きでない方は、お聴きください。
Walter Lawrence - A spring morning (1914)

Walter Lawrence - Summer (Chaminade)(1914)


 私も昨年まで一番古いボーイ・ソプラノの録音は、イギリスのアーネスト・ロフと思っていましたが、アメリカでは、それより10数年前からボーイ・ソプラノの録音がなされていたことになります。ただ、その少年たちのプロフィールがわからないことが残念です。
 ちなみに、エンリコ・カルーソーの最初の録音は、1902年にニューヨークで行われました。その際に録音された曲は、"Vesti la giubba"(『踊る人形』からのアリア)と"Mattinata"です。これらの録音は、カルーソーが録音技術のパイオニアの一人として歴史に残ることを確立するのに貢献しました。

引用して返信編集・削除(未編集)

このスレッドに返信

ロケットBBS

Page Top