初期のアニメとそれを支えた少年合唱・ブラスバンド
「鉄腕アトム」が日本のアニメ第1号とすれば、初期のアニメは国内向けに制作され、日本国内で人気を博しました。1960年代には「鉄腕アトム」や「ジャングル大帝」、「マッハGoGoGo」などがアメリカのTVネットワークに載り、海外の映像クリエイターたちにも影響を与えました。
一方、アニメの主題歌は、初期こそ、少年合唱団によって歌われることが多く、親しみやすい曲調が主流でした。また、1960年代には「まんがソノシート」や「鉄腕アトム」などのヒットにより、「漫画」ではなく、「アニメ」という呼称が定着しました。
同じころ、中学校ではブラスバンド、小学校ではトランペット鼓隊等のクラブ活動も盛んとなり、「鉄腕アトム」の主題歌などが、「黄色いリボン」「錨を上げて」「聖者の行進」などの定番曲と共に演奏されることがよくありました。現在は、ブラスバンド部は、ほとんどの共学校で女子が多い傾向がありますが、当時は、男子率がもっと高かったようです。
昭和38(1963)年
「鉄人28号」(西六郷少年合唱団)
「鉄人28号」から「進め正太郎」(西六郷少年合唱団)
「銀河少年隊」主題歌 (上高田少年合唱団)
昭和39(1964)年
「ビッグX」(上高田少年合唱団、太田淑子)
「少年忍者風のフジ丸・たたかう少年忍者」(鹿内孝、西六郷少年合唱団)