「私を泣かせてください(Lascia ch'io pianga)」その1
ヘンデルのオペラ『リナルド』(Rinaldo)は、1711年に初演された作品で、ヘンデルのイタリア時代の代表作の一つです。このオペラ『リナルド」中のアリア”Lascia ch'io pianga”は、「私を泣かせてください」あるいは「涙の流るままに」等と訳されていますが、このアリアは、ヒロインのアルミレーナが囚われの身となり、その苦しみと哀しみを歌う場面で演奏されます。シンプルで美しい旋律ですが、聴く人の心に深く響き、歌詞は、哀しみと苦しみを訴える内容であり、歌手の感情表現が重要です。また、バロック音楽特有の装飾音やハーモニーが取り入れられています。映画『カストラート』の中でも、主人公のファリネッリ(カルロ・ブロスキ)によって歌われる場面があります。
アクセル・リクヴィン(Aksel Rykkvin)
カイ・トーマス(Cai Thomas)
アンドレス・ロドリゲス(Andres Rodrigues)
デニス・チメレンスキー(Dennis Chmelensky)
マラカイ・バヨー(Malakai Bayoh)