「時代感覚」と「不易と流行」
8月23日に行われたフレーベル少年合唱団第61回定期演奏会に行ってきました。コンサートレポートは、9月2日にアップする予定で、下書きを書き始めています。
「日本の少年合唱」の中の、3 少年合唱をめぐる社会的背景の中の1節「失われた20年」の中では、かつてこのホームページを開館した頃には、「失われた10年」だったのが、「失われた20年」になり、今回「失われた30年」になりました。それだけ、失われたものが大きく長期化しているということです。同時に、子どものファッション等、新しくわかってきたことを加筆しております。
パリ木の十字架少年合唱団が歌う“Stand by me”を鑑賞すると、振り付けを大胆に取り込んでいることに気が付きます。かつてはパリ木の十字架少年合唱団の演奏にこういうことはありませんでした。これは、時代の流れで、「観る音楽」が好まれるようになってきたことの影響でしょう。時代感覚を採り入れないと、衰退していくというのは、あらゆる分野について言えることでしょう。変えてよいものと変えてはいけないもの(不易と流行)を見極めることは大切です。
ところで、日本では、「君達は太陽さ」という題名で紹介されたエンリコ・マシアスの歌の原題は、「あらゆる国の子どもたち」で、フランスでは、パリ木の十字架少年合唱団やポピーズによっても歌われています。
「あらゆる国の子どもたち」 エンリコ・マシアス(1962年)
「あらゆる国の子どもたち」 パリ木の十字架少年合唱団(1965年)
「君達は太陽さ」 大野かおり・ビッグマンモス(1980年頃)
「あらゆる国の子どもたち」エンリコ・マシアスとポピーズ (2003)