6年間ありがとうございました
お疲れ様です。医学科6年の栗嶋です。
はじめに、OB戦にいらっしゃった大多和先生、猿渡先生、千場先生、興梠先生、與田先生、高野先輩、岩田先輩、古丸先生、田村先輩、河野先生、中川先生、お忙しい中お越しくださり、本当に有り難うございました。OB戦のみの開催にも関わらず、多くの先生、先輩方にご参加いただき、心より嬉しく思います。
午前中に行われた男女合同練習では、久々に後輩たちとテニスを楽しみ、自分が現役部員だった頃よりも遥に上達していたり、腕にさらに磨きをかけた後輩の姿を目の当たりにし、とても頼もしい気持ちになりました。
午後のOG戦では、急遽加わってくださった大多和先生とペアを組ませていただき、安山高田ペアを相手に、現役時代でも感じたことのない緊張感の中試合をさせていただきました。結果は惨敗でしたが、OBの先生とペアを組ませていただいたこと、部内で最も強いペアと試合できたことは、私の6年間の集大成として貴重な経験をさせていただきました。有り難うございました。
思い返せば3年前、自分たちの幹部に終わりが見えてきた頃、新型コロナウイルスの感染が拡大し、飯田杯の中止、九山の中止、部活動の中止が立て続きました。幹部が終わってからの2年間、活動できた期間は全てを合わせると半年にも満たないでしょうか。ようやく満足に活動できるようになった頃には、私たちは引退の時期を迎えました。
厳しい状況の中でも後輩たちの新歓が功を奏し、部員の確保はできていたものの、特に女子部においての話ですが、ポストコロナの中で問題となってきたのは医学部生における部活の在り方でした。低学年の後輩にとっては、部活動がほとんどない状態で大学生活の基盤が形成されたところに、いきなり生活の大部分を占める部活動の台頭に、戸惑いがあったと思います。そして、部活動に対しても様々な意見が飛び交うようになりました。コロナによる2年間の部活動中止は、単に活動できなかった事に留まらず、様々な価値観を生む転換期となった事を痛感せざるを得ません。
“何の為に部活をするのか” これは経験者でもない、テニスにとりわけ情熱があるわけでもない私にとっても常に直面する問いでした。そしていま、多くの後輩も同じ問いを自分自身に投げかけていると思います。勉強が本分である中、その他バイトや研究室など優先順位は人それぞれ異なりますが、それでも部活をするのは、限られた時間の中で、先輩や後輩と勝つことを目標に最大限の努力をすることは、部活動の中でしか得られない経験であるからと私は考えます。私自身、それが全うできたかと問われれば、自信を持ってはいと答えることはできませんが、それでも部活と向き合った6年間は、十分に意味のある時間であったと思っております。
これから先、徐々に日常を取り戻していき、様々な壁にぶつかると思います。こんなことが将来何になるのかと疑問に思うかもしれません。それでも真摯に向き合ったその時間や経験は決して無駄になることは無いので、後輩たちにはどうか最後まで走り続けてほしいと切に願います。
最後になりますが、いつも応援くださるOB・OGの先生、先輩方、6年間誠に有り難うございました。これからはOGとして、熊本大学医学部軟式テニス部を応援していく所存です。
今後とも、ご指導、ご鞭撻のほど、どうぞよろしくお願い申し上げます。
長文、乱文失礼いたしました。