ちょっといい姉妹20話
悠子さんの母の7回忌の時、華子さんと悠子さんは、三子さんに、元夫の金森さんに会って話をしたらと言った。でも、三子さんは、過去の苦い経験で最初は拒んでいたが、2人の説得で、彼と話をすることになった。金森さんは、再婚した今、妻と小学生1年生の男の子がいる事が分かった。一方、悠子さんの店に、大学受験全敗の大山さんが来た。悠子さんは、順司さん、桃さんと共に、大山さんも、7回忌の食事に呼んだ。悠子さんは、大山さんに、自分の店でバイトをしたらと提案した。それが、大山さんの母の光子さん(近松麗江)に知られてしまう。光子さんは、夫の蒸発で苦労し、タクシーの運転をしながら女手一つで、彼を育ててきた。そのため、彼には大学に行っていい仕事についてほしいと思った。大山さんは、自分の考えを押し付ける母が好きではなかった。三子さんは、光子さんに夫と離婚した時の話をした。同じ経験を話したら、互いのモヤモヤ気持ちが晴れてすっきりした。その後、大山さんは、自分の家に帰ると決めた。
三子さんが、元夫について何か誠実性に欠ける人だったようなことが、京塚昌子さんのものすごく硬い表情から感じ取れます。実際に映されない過去についても、セリフや表情しぐさで演じて表現できるというのが、俳優の力ですね。
さて、相変わらず赤の他人の悩み相談を受けて、自宅に気軽にあげてしまう京家ですが、これからけっこう役割が大きくなってくる堤大二郎さん演じる広樹君についての家庭の事情がわかる回でもあります。彼の母親の光子さん読みが京三子さんと同じなのは、お互いの境遇を話し気持ちが通じ合うシーンがあることから、意図した役名なのでしょうか。光子さん役の近松麗江さんが、実際に役柄のタクシー運転手として、大通りを運転して走るシーンがあることにも驚いた次第です。