木の枝へ梯子かけもし松手入
和裁の集まりの日。若く見えるけど内臓は年相応のI、疲れたら腫れていた奥歯を、これ以上放置できないと、二本抜くことになった。インプラントは怖いので、入れ歯になるらしい。すでに三本失っているKが、「入れ歯は持っているけれど、面倒なので装着していない」と言っている。歯医者の娘でお兄さんも歯科医のSは、「困ったときには3時間かけて実家へ行って治療してもらうけれど、定期的に検診しないし、たぶん奥歯を一本失っていると思う」とのんびり言う。
50歳でくちびるがぼろぼろになる奇病を患ったお吟さんは、物理的に歯科治療が出来ないと判断したので、夕食後はデンタルフロスと歯ブラシと水だけで掃除し、朝食まで白湯しか飲まない。いまのところ28本あるけれど、明日は我が身である。ああ歯科へは行きたくない。事故で歯を数本折っても歯科へ行かなかった母、95歳まで一度も歯科へ行ったことのない母の真似でもするか(笑)。
虫籠に虫ゐる軽さゐぬ軽さ 西村和子
