「マタンゴ」の悪夢となりし茸かな
『マタンゴ』は、1963年(昭和38年)の怪奇映画で、霧の無人島に漂着した若者たちが島に生えている茸を食べて茸人間に変身してゆくというホラー映画の傑作で、この映画を見たため茸が食べられなくなったという観客が後を絶たず、わたくしもその一人だった。『四谷怪談』と『マタンゴ』のお蔭で未だにホラー映画が苦手なほどのトラウマを残したが、昨日も大映の怪獣映画ガメラを三作見たおかげで朝五時頃うなされて脂汗をかいて目が覚めたが、夢とうつつをさ迷いながら「俺は怖くない」と自己修正してゆく処世術を身に着けているので、いつの間にか浅い眠りの中で二三時間かけてこれは夢だから大丈夫だと軌道修正して目覚める。この技術は前頭葉の強化をもたらし、ボケや認知症にならない鍛錬なのだと現代の科学でも立証されているとのことで、若いころ「夢日記」を付けていた訓練が生きている。わたくしが年の割に元気なのもそのせいかもね。
