秋袷召して美魔女のはんなりと
お吟さんのところにお見えになる和服の女性は老いも若きもみな美しいですね。和服とは春はそこだけ春が来るように夏はそこだけ涼しい風が吹くように秋はものの哀れの美しさ冬はきりりと凛として春夏秋冬季節と和した服の趣きで洋服のぴらぴら目立つ趣きとは全く違いますね。いやどのひとも眼福です。わたくしはヘルパーなので老嬢専属ですので若い人とは御縁がありませんが、ホイットマンは詩集『草の葉』でThe young are beautiful—but the old are more beautiful than the young.と歌っているのでそのように接しております。だいたい彼女たちは相方はとっくに死んでいるので、男が死ぬときに最後まで覚えているのは奥さんの名前だそうですが、女性の場合は最初に忘れるのが・・・だそうですので(笑)皆さんわたくしよりもお年を召されているのでわたくしの介護の時間をデートだと思っておられるので、まあ、公園の歩行介助や通院時に夫婦と間違えられてもいちいち「違います。ヘルパーです」と訂正するのも面倒なのでそういうことにしておくのですが、そうなるとわたくしは九十歳に見られているということになり、そんなに老けて見えるのかと云う忸怩たる思いはありますが、奥方様はみな満更ではないリアクションなのでそういうことにしてあります。白髪白髭で盆踊りでもあるのかというお吟服を着ているので若く見られたことはないのですが、奥方様は「七十歳なの、若いわあ」とおっしゃるので、わたくしも九十まで生きられれば七十歳の老女を若いなあと見られるかどうかは・・・はなはだ疑問ではあります。(*^▽^*)ゞ。
写真は新宿西口広場からの暮色。
