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スレッドNo.236

菊膾もつてのほかと云ふさうな

>塗り箸の黒の艶めく菊日和 ラスカル

  父を語り了へて箸とる菊膾 中村若沙

という箸と菊の取り合わせはあるし、日和という句は絶対に採らないという俳人はいるが(宇多喜代子だったか)、艶めくに菊月の月が射している馳走の料理が並ぶようで良く出来た句だと思う。祝い事なら黒は男、花嫁は朱の箸ということになる目出度い句になる。

今朝台風14号のニュース・ライブを見ていたが、風速45メートルで瞬間最大風速が50メートルを越える映像を見て、これは人どころか車も危ない風で、思わず裕次郎の『風速四十米』を思い出したが、あの映画は最後の建築現場の乱闘が台風の最中で金網に掴まりながら格闘していたが、50メートルを越えると立っていられないので『風速四十米』まででないとリアリティが出ないし、第一建築現場が倒壊して期日までに完成させるために嵐の中でも作業をしているという映画が成り立たない。もう一度アマゾンで見ようと思ったが見つからないので『狂った果実』に継ぐ裕次郎主演第二作『俺は待ってるぜ』をまた見てしまった。日活無国籍映画の面目を遺憾なく発揮した傑作で共演の北原三枝子も美しいし二谷英明とのラストの殴り合いも迫力がある。マルセル・カルネ監督の『霧の波止場』の雰囲気を横浜に置き換えたような白黒スタンダードな画面がまたいい。裕次郎映画を数多く撮った蔵原惟繕(くらはら これよし)監督のデビュー作である。

で朝五時頃から起きて台風のライブや裕次郎のアクション映画を見たせいか疲れて二度寝したら白日夢というか邯鄲夢というか子どもの頃の那珂湊の家と独身時代の恋ヶ窪の下宿と逗子鎌倉ハイランドの妻子がぐちゃぐちゃになって、その中をわたくしが昨夜炊いた富山県コシヒカリともち麦と十六穀米の炊き合わせ御飯を持って駆け回るという、大体恋ヶ窪の隣の大家母娘が勝手に上がりこんで妻子のカラフルな衣類を整理しているのを見て、勝手にお前たちの衣服を処分してるぞと御注進に及んでおり、そこで待てよ、大家はとっくに死んでいるからおかしいと気づき、それまではお釜から皿に移してラップして那珂湊や恋ヶ窪や銀座の親戚の家も出て来て、どこで朝飯を食べて会社に行くか悩んでいたのはこれは夢かと気づき、目覚めてからも小一時間周りを見上げて三畳の猫髭アパートではないかと正気に返って、目玉焼き二個と大根の味噌汁と瓜と大根の糠味噌漬で朝御飯を食べたのだった。以前も夢から覚めるのに時間がかかったが、今回もそうで、こうやって夢と現の区別がつかなくなって「おっちぬ」(死ぬの茨城弁)のかなあと思いはべるのであった。

年を取ると見た目も体力気力記憶力判断力ともあらゆるものが老化して退化してゆくが、ひとつだけ進化しているものがある。妄想力である。ベストセラーになった「老人力」とは(読んでないけど)、これかあ。(*^▽^*)ゞ。

引用して返信編集・削除(編集済: 2022年09月19日 11:40)

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