冬三日月裁ちし羽裏の浮世絵に
子育てしながら自宅でアンティークのこども着物専門の貸衣装屋さんをしているKさんから、また面白い生地が送られてきた。地味な格子の大島の羽織の裏が、浮世絵の柄。お洒落な大人の羽織が、五歳の男の子の羽織になる。子どもとて、隠れたお洒落なり。
Kさんには、自分で好きなように着物をほどいて送ってくださいと言ってある。昔の人も、人が縫った着物をほどいて和裁を覚えたそうだから。もう何年のつきあいになるかな、素直なKさん、少々の直しなら、お吟さんへ送らなくとも自分で直せるようになった。若い人を育てるのは楽しい。ま、お吟さんも、難しい仕事をどんどん送ってくるKさんに、育てられているのではありますが(笑)。
寒桜交り淡くして長し 古賀まり子
