黒鍵をのぼるカデンツァ冬銀河
もういくつ寝るとお正月、だが、こちらはいつ死ぬかわからないお客の介護で駆けずり回っているのでそれどころではないが、早朝の通院介助で朝日の眩しさに、一昔前はスモッグ公害で朝日や西日がこんなに眩しく見えることはなかったなと感じた。運転手も通勤の車でいつもは渋滞する道なんですががらがらで帰省してるんでしょうねと言っていた。自動車の排ガス規制が厳しくなってハイブリッド車や電気自動車が増えて来たり、工場の煙突改善が進んだせいだろうが、まるでアメリカのコロラド山脈を車で走っていて坂道から不意に太陽が現れて余りの眩しさに運転手がパニックを起こした時以来の眩しさだった。あの時は高度4000メートルの高地で車両が少なかったので助手席にいたわたくしがハンドルを支えてエンジンを切って路肩に寄せて助かったが、パニックに陥ると騒いで冷静さを失う人間さまの多いことよ。まあ、空気が綺麗になったのは技術の進歩のおかげだが、ガソリン代は80円だったのが175円とか倍になってるし、ちょこちょこ電気代やなんやかや米とか卵もあがってるし、ほんとにアベノマスクに代表される愚策のおかげで日本の経済は地に落ちたものである。胡散臭いスローガンを掲げる劇場型の政治は眉唾物と相場が決まっているのになあ。
というわけで、介護の必要な老人や障碍者に対してヘルパーが出来ることは本人がやりたいことの手助けをすることぐらいなので食べ物と趣味の分野でわたくしの雑識が少しは役に立つので、世間が年末年始の休みの間に死にそうな恐れのあるお客たちを出来るだけ元気づけるようにしている。
クリスマス前後はローストチキン(一匹丸焼き)とポトフを作り、正月前後は年越しそばとお雑煮である。鶏を一匹丸ごと焼くと言っても小柄な鶏は一匹700円なので高くはなく、ニンニクで香り付けをし、塩胡椒してオリーブオイルを塗り、お腹にフライパンで炒めたニンニク、ジャガイモ、タマネギ、マッシュルームを詰めて、オーブンで小一時間表裏こんがり焼き上げるだけで(色が付いたらオリーブオイルを数回塗る)、肉汁とレモン汁を混ぜてニンニクのすりおろしと塩胡椒したものをガーリック・レモンソースにすれば美味しいローストチキンの完成です。
ポトフは大鍋にシブール・フランク(ゼストクック製伊藤食品販売3本セット360円)とパセリ・レモンソーセージを入れ、キャベツ半分を四等分、玉ねぎ二個を二等分、人参1本大き目にカット、ジャガイモ二個二等分、セロリ1本適当にざくざく入れ、沸騰したら弱火で30分、味付けは塩胡椒とオリーブオイル二回しにマギーブイヨン一個。シブールとソーセージが膨らんで旨みとなり、体に優しい味で心身とも温めてくれます。味変は野菜ジュースとミニトマトを入れ、ビーズがあると「ボルシチ」になります。三回目の味変はカレールーを入れると元が素晴らしい野菜スープですから、野菜と肉を足せばポトフカレーの完成です。
写真はシブール・フランクのポトフ。ポトフはこのシブールが一番おいしいのですが、こうしたら美味しいという食べ方を教えていないので知る人ぞ知る素晴らしさで、他のソーセージなど皮は固いは塩味がきつすぎるはで男のケツを齧るようなものです。
