セーターの穴を消したる布の星
俳画がきっかけで40年ぶりにつきあいが再開したWが遊びに来た。わらび餅をこさえて来てくれたので、火鉢に沸いている鉄瓶の湯でお薄を点ててあげる。洋服を手直ししているお吟さんに触発されて、クロスカントリーが趣味の息子の穴あき靴下をアップリケで修理したと、可愛いことを言う。洗濯物を干す度に、そのポップな色合いに、なんて自分はセンスがいいんだろうと惚れ惚れと見入るとも(笑)。
40年ぶりだったから、話が合うのだと思う。もっと若かったら、社交的でお金持ちの奥さんとのつきあいの多かったWとは、共通の話題はないと思う。俳句を詠んで来てくれたので、好きな絵におもしろ字で書いてもらった。
寒椿しだいに雪の明るくて 横光利一
