百越えてなほ持つ鑿や鳥雲に
美星町の青空市で、下仁田葱・大根・春菊・美星満天豚・白餅・豆餅を買い、腹ごしらえをして平櫛田中美術館へ。井原市生まれの彫刻家・平櫛田中の代表作「鏡獅子」が、国立劇場が建て替えられることに伴い里帰りしている。鏡獅子が完成するまでの苦闘がよくわかる展示になっている。
S10 63歳 制作を決心
S11 64歳 六代目菊五郎の「鏡獅子」を観に25回日参
S12 65歳 菊五郎が裸でモデルを務める
S14 67歳 制作が難航し中断
S27 80歳 栄養失調で体力が落ちるも、弟子に助けられ制作再開
S29 82歳 檜の大木を彫り始めるも、気に入らなくて放棄
S30 83歳 新たに檜を手に入れ、励む
S33 86歳 完成
書にも魅せられた。「寿春 百也七 中庵老人書之」数え年百七歳、亡くなる年の書である。百六歳の彫刻もあった、生涯現役の人なり。
鑿痕の粗々しきを山笑ふ 中原道夫
